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ブラジルを占う 運勢はポジティブ=政府と国民の関係改善

新年号

04年1月1日(木)

 今年のブラジルはどうなるか?―ブラジルの独立記念日を誕生日にみたて、まるで人間のようにホロスコープをつくって運勢を占う、占星術師たちの「今年のブラジルの運勢」を紹介する。
 ブラジルの正式名称は「ブラジル連邦共和国」。〃誕生日〃は一八二二年九月七日午後四時ごろ、サンパウロに生まれた。よって星座(太陽の位置)はおとめ座である。
 [政治]
 占星術師によると、二〇〇四年は「責任の問われる年」。社会的に多くの問題を抱えるブラジルだが、今年は希望に満ちた、ポジティブな見方で始まるという。ルーラ大統領の人気も下がる兆しはない。
 四月には、政府が公金横領などの汚職問題を解決するために何らかの活動を起こす可能性がある。
 マスコミは常に権力者の汚職問題に注意を払い、ときには攻撃的な報道もする。冥王星の影響で十月には、汚職関係のスキャンダルで、内閣改造あるいは大臣失脚というような事件も起こるかもしれない。二〇〇五年に、政党や労働組合の中で大きな変化があるだろう。
 司法面でも混乱が待ち受けている。特に法律や判事関係の問題が生じるもよう。
 [経済]
 政府と国民の関係が良くなり、商業は総合的に活発化する。特に小商業分野での活動が沸き、小売り業者の売上は三月まで順調になるだろう。
 ブラジルの天然資源保護や国内生産物などの輸出をめぐって、強硬姿勢のブラジル政府と他国の間で摩擦が生じる恐れがある。また、金属工業や自動車部門でも何らかの衝突がみられる。石油問題も物議を醸すだろう。
 土星と天王星の影響で、五月まで不況が続く。下半期は上半期よりは良くなる。好況は九、十月から始まる。
 この時期、政府は主に外債問題に着手し、再交渉を求めるだろう。ブラジルの地下にある大量の資源に投資し、さらに財政黒字を得ると思われる。
 月と木星の好位置によって、十月ごろに金融市場が沸き立つもよう。これは、貿易収支や輸出などでの好成績や、団体スポーツ(サッカーなど)の成功によるもので、国民が全体的に陽気になっているためである。
 個人レベルでは、年金や預金、クレジット、負債決算問題が注目を浴びる。
 海王星と土星の影響で、一月から三月まで、そして六月以降は、国民のポケットが寂しくなり、節約を強いられる。月と木星の影響で無駄遣いすることに慣れているブラジル人にとって至難の業だ。
 [社会]
 月の影響で、「人間の苦しみ」に対する関心が高まる。主に社会疎外者や先住民、公共保健、刑務所、少年院、麻薬取引、犯罪組織、水資源、宗教などの問題である。
 四月から五月までに、社会問題の解決を的にした活動が行なわれるだろう。政策が変わる可能性もある。
 火星の影響で七月から年末まで、犯罪や破壊行為、事故などが頻発する恐れがある。犯罪は、大学や宗教環境(教会や寺院など)にまで影響を出す。
 七月から社会問題の解決の声が高まる一方、海王星が悪影響を及ぼし、刑務所や貧民街問題、病院の営業問題、社会疎外者、先住民、人種差別問題などが続く。また天王星の影響で、暴動やストライキなども頻発する。
 社会問題を根本的に解決するには、国民が団結しなければならないが、ブラジルは逆に、麻薬取引や誘拐など犯罪まん延の方向に走ってしまった。リオデジャネイロ市にまん延する犯罪も、市民が現実を直視しようとしない限り続く。
 それを解決しようと、数多くのNGO団体が結成されている。
 保健面では、伝染病や院内感染、医療ミスによる医薬品中毒などによって、病院での死亡率が高くなるだろう。
 環境汚染もひどく、海王星の影響で特に大気汚染がひどくなりそう。サンパウロ市は要注意だ。飲み水や地下水の汚染、干ばつ、洪水などの問題も国民を悩ますだろう。
 宗教性の強いブラジルだが、ウンバンダなどのアフリカ宗教への関心が強くなる。キリスト教の司教のアドバイスもマスコミで扱われるだろう。また、超能力についてマスコミが大きく報道するだろう。
 金星の影響でブラジル人は、博物館、シネマ、劇場などレジャー面で充実した生活を送れる。

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