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50年前のタイムカプセル開けた=レジストロ第5部=和気いっぱい祝典

2005年12月24日(土)

 [レジストロ]レジストロ第五支部(ラポーザ)の会館で、去る十一日、会館建設五十周年記念祝典が、盛大に行われた。
 五五年当時、第五支部は会館がなく、区の小さな集会所を借りて集会を行っていた。一世の家長たちはまだ元気だった。総会で会館建設を決議し、同年七月十五日定礎式、支部員総出の共同作業で、約五カ月後会館は完成した。落成式は、十二月十一日だった。
 半世紀後の記念式典には約二百人が参集した。元支部員や知人に参加を広く呼びかけた結果だった。午後一時から始まり、役員、来賓らのあいさつのあと、記念ボーロのカット。記念写真を撮影したあと、定礎式の際埋めたタイムカプセルを開けた。予想はしていたが、中身は完全に腐食し、残っていたのは黒ずんだ四枚の硬貨だけ。埋めた場所が湿地帯だったことが悪かった。書類が消えてしまっていて、全員がっかりした。
 この日、五十年後に向けて、参加者の名簿や写真を納めて、再度埋めることを決めた。「五十年後、現在の部員のなかで、だれが生き残っているだろうか」と語り合いながら。(清水敏夫さん通信)

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