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福岡県青年の農業実習=「第25回」実現へ盛上がり

 二十四年間続き、〇三年に中止になった福岡県の農業実習で、ブラジルの〃お父さん〃、〃お母さん〃にもう一度、会いにいきたいという機運が日本側で盛り上がっている。何とかして、四半世紀の区切りをつけたいようだ。
 「心の研修だったのに……」。世話役の久保研介さん(福岡市在住)の気持ちは晴れない。
 このほど、知人に宛てた手紙の中でも、パラナ州の日系人農家について言及。霜害にもめげず、カフェ栽培を続ける、意思の強さを紹介している。
 節目の年である「二十五回目」を実現させたかったというのが本音のようだ。「県が一度、止めしてしまった事業を再開させるのは難しい」。
 OBらがつくっている、「赤い大地の会」は有志を募り、自己負担で〃第二十五回〃を実施する計画だ。久保さんは「けじめをつけて、もう一回、お別れを言いたい」と明かす。
 県人会に公式に意向を伝えていない。五月中に、県人会の関係者が来日するため、具体的な案について、意見交換するという。

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