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日本の国民食を広めたい=『らーめん和』19日オープン=リベルダーデ

ニッケイ新聞 2008年6月12日付け

 日本の国民食をブラジルに広めたい―。本格ラーメンを楽しめるジャパニーズ・ヌードル・バー『らーめん和(かず)』が今月十九日、リベルダーデ区(Tomas Gonzaga 51、元スナック静香)にオープンする。
 日本食のデリバリーを行なうビストロカズを経営するヤマト商事(高木和博社長)と、関東一円に十五店舗を展開するラーメンチェーン「味噌屋」を経営する株式会社「トライ」(田所史之社長、千葉県)が提携、開店へと結びついた。
 「味噌屋」の海外進出は今回初。名前の通り〃味噌らーめん専門店〃だが、ブラジルでの市場調査の結果、日本にはない醤油、塩味もメニューに加えた。
 田所社長は、「日本で美味いと思われるものを提供していきたい」と自信を見せ、今回にあわせ、オリジナル味噌ラーメンを開発したことも明かす。麺にもこだわり、トライ社の特製生麺を冷凍空輸する。
 金城マウリシオ店長はすでに日本で研修を積み、開店に備えている。日本側で指導に当たり、今回の開店をサポートする大山泰弘氏も、その習熟には太鼓判。
 三種類のラーメン以外にもチャーハンや餃子も用意している。
 「ラーメン屋、ではなくヌードル・バー。店の雰囲気も楽しんでほしい」と話す高木社長は、寿司やヤキソバがブラジルで市民権を得たことを踏まえながら、「日本の国民食であるラーメンは意外と知られていない」とその普及に力を込める。開店日が『移民の日』の翌日であることからも「新しい歴史を作っていきたい」と話している。
 営業時間は午前十一時から午後三時、午後六時半から十時半まで。テーブル二十六席、カウンター八席。 詳しくは、「らーめん和」(電話=11・3277・4286)まで。

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