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ニッケイ新聞 2012年6月13日付け

 崎山比佐衛の一家がもしサンパウロ州に入植していれば、多くの卒業生の支援をあてにでき、分校設立構想も夢ではなかったかもしれない。32年に家族だけで大自然と向き合うようにマウエスに入ったのは理想主義者・崎山の面目躍如だろう。信仰厚い彼が「ボン・ジェズス」と名付けた入植地は、いまも住民にそう呼ばれているとか。愛したマウエスに自らの名を冠した公園が作られたことは、移民の本懐か。
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 ブラジル岐阜県人会(山田彦次会長)が移転した。ブエノ・デ・アンドラーデ街にあった会館の売却に伴い、リベルダーデ区に新事務所(Rua da Gloria, 279, sala 21)を構えた。電話番号(11・3209・8073)は以前通り。
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 日本の大手電気機器メーカー「キヤノン」(東京都大田区)が11日、マナウスにコンパクトデジタルカメラを生産する子会社「キヤノンインダストリアデマナウス」を設立したと発表した。資本金は2・1億円で、来年7月から稼動予定だという。プレスリリースによれば新興国の中でもブラジルは市場規模が大きく、今後も需要拡大が見込まれることから、戦略的な商品供給が急務になっていたとか。ちなみに同社は1974年、事務機とデジタルカメラの販売拠点「キヤノン・ド・ブラジル」を設立してブラジル進出している。

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