ホーム | 日系社会ニュース | ニッケイ法律相談=その30=回答者 古賀アデマール弁護士

ニッケイ法律相談=その30=回答者 古賀アデマール弁護士

ニッケイ新聞 2013年1月8日付け

 質問=アパートを借りて住んでいます。不満がたくさんあるので住人会議に出席して色々言いたいのですが、所有者ではないため出席できないのではないかと思います。どうすればよいでしょうか。
 回答=
所有者からの委任状があれば、会議に出席でき、持ち主と同等に発言することができます。ちなみに、こういう住人会議には面倒がって出席しない人が多いですが、会議で決まったことはわずかな人数の出席でも有効となります。
     ◎
 質問=不景気でお金に困り、2万レアルをシェッキ(小切手)で借りたのですが、借りるときに返済期限は決められず、「返せるようになったら返してくれ」と言われていました。5千レアルずつを4回に分けて確かに返済したのですが、なんとカルトーリオ(登記所)から支払い通知が届き、「72時間以内に支払いに来なければプロテスト(支払い拒絶証書の作成=未払い小切手の登録のこと)する」と通達されました。「支払いは終えたはず」と言ったところ、元金ではなく利子の分だと言われ、なんと利息は一方的に10%に設定されていました。一体どうすればいいでしょうか。
 回答=
返済期限を決めず、親切そうに貸してくれたように見えたと思いますが、実際高利貸し(高い利息を取って金を貸すこと、またその人)だったのでしょう。
 貸金の利息は1%までと決められており、1%以上取ることは高利貸しとみなされ、刑法で禁じられています。
 借金されたのがいつなのか分かりませんが、借金の条件を記載した書類、すなわち利息を10%にすると記載された証明書かあるいは証人がいれば、裁判にできます。

質問の送り先はEメール(ademarkoga@gmail.com)、FAX(11・3208・0733)、手紙(「ニッケイ法律相談」係、Rua Galvao Bueno, 470, 1o. andar, Liberdade, Sao Paulo, SP, CEP 01506-000)まで。質問は日本語でもポ語でも可、ただしメールの場合はポ語のみ。質問内容をできるだけ明確にしてお寄せください。

image_print