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東西南北

ニッケイ新聞 2013年7月2日

 ダッタフォーリャの調査によると、ハダジサンパウロ市市長とアウキミンサンパウロ州知事の支持率がどちらも下がったが、「悪い/最悪」との評価が40%にまで至ったハダジ氏とは対照的に、アウキミン氏の否定的評価は20%にとどまった。さらに来年10月のサンパウロ州知事選に関する事前調査でも、アウキミン氏は2位に倍以上の圧倒的な差をつける支持率の高さで、再選圧倒的有利のデータが出ている。唯一、ルーラ前大統領が候補の場合のみ差が縮まったがそれでも勝利。果たして本番はこのとおりにことが運ぶか。
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 6月30日、雨が降りしきる寒い天候の中、「シェガ・デ・ヴィオレンシア(暴力はもう終わり)」と題したマニフェストが行われ、約2千人がサンパウロ市西部ジュセリノ・クビチェック大通りからイビラプエラ公園までを行進した。このマニフェストは殺人事件で身内を殺害された遺族らが中心になり行われた。これもサンパウロ市で切実な問題だ。
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 コンフェデ杯を見事優勝で飾ったサッカーのブラジル代表。02年のW杯時同様、低迷し、前評判の高くなかったチームを優勝に導いたフェリポン監督の評価がうなぎのぼりだが、同監督は「スペインに勝っても、まだドイツやアルゼンチンもいる。W杯優勝への道はまだ長い」と気を引き締める。今大会MVPに輝いたエースのネイマールが欧州リーグに移籍する今後、代表のさらなる飛躍を期待したい。
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 ゼネスト予定のあった1日、サンパウロ市のバスや地下鉄は正常運行だったが、サンパウロ州道は三つで封鎖などが発生。11日のゼネストはどこまで広がるか。

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