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2月から日本で本格始動=デボラさん「夢を叶えられた」=商議所忘年会で艶やかに

美声と美貌で魅了したデボラ・シマダさん

 来年日本でのデビューが予定されているという三世歌手デボラ・シマダさん(24)が12日、サンパウロ市内のホテルで行われたブラジル日本商工会議所(藤井晋介会頭)の忘年会に特別ゲストとして出演した。優美な衣装をまとい、美声と三味線を交えた演目など6曲を披露し、約200人の参加者を酔わせた。
 艶やかな着物姿で登場し「じょんがら恋歌」、三味線を弾きながら「じょんがら女ぶし」を披露した。シルバーのドレス姿にお色直しした後は、「あいたくて今」、昭和の名曲「都会の天使たち」を参加者とデュエットするなど会場を盛り上げた。忘年会の抽選会には直筆サイン色紙4枚も提供され、会終了後にはサインや写真を求める姿もあった。
 7歳の頃から祖母の影響で、歌の勉強を始めたという彼女の契機は2010年。毎回ドリームコンサートで出演者をオーディションしている音楽プロデューサー、カマクラ・ユウコさん(三世)が彼女に注目したことがきっかけだった。
 「美人で歌が上手い。太鼓、琴、三味線、何をやらせても上手くこなしてしまう」と、彼女の才能をそう語った。
 日本語の歌を歌っているからと、1年前から日本語の勉強を始めた。そんな彼女に日本のプロデューサーからも目が留まり、約半年前に「デビューを見据え事務所に所属しないか」と持ちかけられ、日本での本格活動を決断したのは「1カ月前のこと」だという。
 日本での活動開始に関し、ユウコさんは「娘を日本にとられてしまうよう」と、これまで育てた立場から複雑な胸中もにじませながら、「大きく飛躍できるよう、もっと勉強して欲しい。1年後には凱旋ライブを期待します」と熱を込めた。
 2月から活動の場を日本に移すデボラさんは本紙に、「プロデビューするという私の夢を叶えるため日本に行ける。とても幸せな気持ちです」と心境を語ってくれた。

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