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お見合い支援と貿易事業=市場拡大を狙って来伯調査

 お見合いによる結婚支援事業「Fa:en(ファーレン)」と、貿易事業を展開する「ROCK AGENCY」(本社・ともに愛知)から世古悦久さん(50、三重)と中川要さん(34、愛知)が、海外展開を見込んだ市場調査に訪れ20日に来社した。
 世古さんはお見合い事業について「日本では30代前半の未婚率は男性57%、女性も50%で、驚くことに40代になっても数値が変わっていない」と生涯未婚を問題視する。「放っておくと結婚できない人ばかり。男性の積極性も足らず、私たちの後押しが必要」と話している。
 2年前から事業を開始し、JA全農(全国農業協同組合連合会)や自衛隊とも連携して、少子化に歯止めをかけようと取り組んできた。「お見合い事業は社会貢献という側面もある。未婚男女が出会うきっかけ作り、支援、協力を日本国外でもできれば」と語った。
 貿易業に関してはインフラ、自動車、女性用品、伝統工芸「有松絞り」の4つが柱だという。中川さんは、「インフラ整備に関して自家発電できる最新の高性能街灯や、バイオ(微生物)を利用した下水処理の仕組みは、ブラジルでも取り入れることができるはず。また日本国内の需要が低下気味の自動車パーツ販売や、鉱石を用いた女性用下着やくし、有松絞りを利用した立体感のある服飾製品も市場展開できれば。ブラジル人の美意識に働きかけたい」と話した。

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