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安倍首相来伯とお花見

 8月2日土曜日夕方、サンパウロ市の東洋街リベルダージにあるブラジル日本文化福祉協会の大講堂で、日系諸団体による安倍総理歓迎会が開催されました。事前に申し込 めば先着で誰でも参加出来るということで、私も行って来ました!
 かつて2011年7月24日の地上デジタルテレビ放送以降へ向けて各局アナウンサーが地デジ大使としてその普及活動を行い、私はTBSの地デジ大使を務めさせて頂きました。その際に、当時の安倍総務大臣に、地デジ大使任命式や地デジに関する式典などで何度かお目にかかる機会がありました。この度、サンパウロにいらっしゃるということで、ぜひそのお姿を拝見し、日系人日本人の皆さんと一緒に私も総理の来伯を歓迎したくて行って来ました。

総理が登壇されるステージに伯日の国旗

総理が登壇されるステージに伯日の国旗

 会場には、総理のお話を聞きに集まった1000人を超える日系人や日本人。総理が登場すると、総立ちで溢れんばかりの拍手。日本と深い縁があり、何世代にも渡って日本を想い続けている人々が沢山いて、それでいて日本から一番遠いところにある国ブラジル。これほど遠いからこそ、日本から遥々総理がいらっしゃったことに、日本人であることを改めて意識する様な嬉しさと望郷の念が入り交じった様な不思議な気持ちになりました。

 そして閉会後に総理のご提案で行われた希望者全員との集合記念写真撮影は、集まった人々の心にずっと残ることでしょう。
 翌日の日曜日は、サンパウロ市イタケーラ区のカルモ公園で開催されていた「第36回桜祭り」へ。ブラジルで桜の季節を迎えるのは2度目です。サンパウロ近郊で桜が咲くのは、7月下旬から8月初旬にかけて。カルモ公園には、4000本を超える高知県産の雪割り桜が植えられています。日系団体による桜餅、うどん、焼きそば、また桜の苗などが販売されていて、ステージでは終日に渡り和太鼓の演奏、歌、踊りが披露されていました。前日の土曜日には、安倍総理夫人も訪れています。
 初めてカルモ公園の桜祭りを訪ねて驚いたのは、お花見をしていたのはほとんどブラジル人! そして大混雑! 日本の様に座って飲み食いしながら桜を愛でるというよりは、散策しながら写真撮影をしている人が多い様に感じました。そして皆口々に、桜の美しさを讃えていました。
 安倍総理と桜。ブラジルにいながら、どっぷり日本に浸った週末となりました。

プロフィール

竹内 香苗(たけうち かなえ)。愛知県出身のフリーアナウンサー。約10年間過ごしたTBSでは『はなまるマーケット』『朝ズバッ!』などに出演。夫のブラジル赴任に伴い12年に同局を退社し、ホリプロに所属。同年11月よりサンパウロ市に滞在している。

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