秋の叙勲、赤木政敏氏ら三氏=外国人勲章にUSP学長も

 日本政府が3日、『平成26年度秋の叙勲』受賞者を発表した。ブラジルからは赤木政敏(邦人叙勲)、ジョアン・グランディーノ・ローダス、マサオ・クリキ(ともに外国人叙勲)の三氏が選出された。以下、受賞者の功績(敬称略)。

【在聖総領事館管内】
◎赤木政敏(83、宮崎)=旭日小綬章=国際相撲連盟副会長、南米相撲連盟会長、ブラジル相撲連盟会長を歴任し、南米における相撲の普及と共に、日本や南米各国との相撲交流に貢献した。またサンミゲル・パウリスタ日系文化体育協会会長としても、日本語教育や日本文化普及活動、スポーツの振興に尽力した。
◎ジョアン・グランディーノ・ローダス(69)=旭日中綬章=サンパウロ総合大学法学部の教授で、2010年1月から14年1月にわたり、同大の第25代学長を務めた。学長任期中は、日本の諸大学と積極的な学術交流を推進。締結または、更新に至った大学間および部局間交流協定の数は、31件に及んだ。
 日本に関する様々なセミナー・シンポジウムを同大法学部において開催した他、08年には法学部長として皇太子殿下をお迎えした。日本政府が実施する国費留学制度の広報や日本留学フェアーの開催に協力し、日伯間の学術・人物交流に大きく寄与した。

【日本国大使館館管内】
◎マサオ・クリキ(68)=旭日双光章=76年より大使館の医務官同様の存在として、要人訪問の際の医療支援・補助活動等で活躍した。また、大使館員やその家族の診療・治療の同行などのサポートを献身的に行い、外交活動上、大きな役割を果たした。
 93年に日伯文化レクリエーション倶楽部の会長に就任し、同倶楽部が実施する数々のイベントにて日本文化紹介の機会を積極的に設け、ブラジリアにおける日本文化普及に貢献した。