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松田少将、小野会長、エンゾ・マルティンス陸軍総司令官、平崎氏、斉藤大将(左から)写真提供=平崎靖之氏
松田少将、小野会長、エンゾ・マルティンス陸軍総司令官、平崎氏、斉藤大将(左から)写真提供=平崎靖之氏

新国境警備システム始動=松田少将が陣頭指揮

 ブラジル陸軍が推し進める7大戦略の1つ、無人機や赤外線装置など最新機器を用いた新国境警備システム「シスフロン」の運用開始記念式典が13日、南麻州のドウラードス基地で行われた。
 同基地の司令官で、同地域のシステム運用を指揮するのは、日系二世の松田ルイ・ユタカ少将(53)。全国に先駆けての運用ということもあり、その成果に注目が集まる。
 式典には斉藤準一空軍大将やジョゼ・カルロス・デ・ナルヂ伯軍参謀長、ジュアレス・アパレシーダ西部軍総司令官、エンゾ・マルティンス陸軍大将らも出席した。
 ジュアレス西部軍総司令官は、「これは歴史に残るプロジェクト。松田少将とともに全力を尽くしたい」と述べ、松田少将も「皆と団結して遂行してみせます」と指揮に自信を見せた。
 式典後には、同少将による運用状況の説明会が行われ、10キロ先の車のナンバーを捉えるヘリコプターの映像などが公開された。
 参加したサンスイ社の平崎靖之社長補佐は、「最新技術の凄さに驚き。4人の大将を前に堂々と説明を行う松田少将もかっこよかった」と感想を語り、南麻州日伯文化連合会の小野享右会長は「松田少将は着任歓迎会の席でも、私たちにシスフロンについて熱心に説明してくれました。今後の活躍が期待されます」と述べた。

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