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各種の活動報告に耳を傾ける参加者
各種の活動報告に耳を傾ける参加者

ADESC総会=記念誌は上半期中に完成=婦人の集いも自力で継続

 農協婦人部連合会(ADESC、西村千世子会長)が先月25日午前、高知県人会館で定期総会を行なった。カッポン・ボニート、ピラール・ド・スール、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタなどサンパウロ市近郊から約50人が集まった。
 青葉祭りなど各フェイラほか、SBC病院慈善カラオケ大会、子供絵画教室、世界こども図画コンテスト、仏心寺での料理講習、憩の園へ慰問といった活動報告が行なわれた。
 記念誌『道―MICHI』(ポ語)の進捗状況も伝えられた。法人登録15周年となった昨年から編集作業を進めている同書は、「子どもや孫に私たちの活動を知らせる」という目的で作成されている。表紙絵など未完部分もあるが、日語原稿をポ語訳したものを校閲中で、終わり次第、製本作業に入る。6月予定の親睦大会でお披露目したいという。
 中央開発コーポレーション(CKC)による日本農水省委託事業に関しても、各種報告が行なわれた。訪日研修の参加者は、「各県のアンテナショップ(地域の特産品等を試験的に売り出す場所)が都市部に存在する。ピーマンのジャム、ジュース、ゼリーといった新たな挑戦もあった」と刺激を受けた様子。「品質管理能力の高さに驚き。機械化もさらに進んでいる」と、施設の充実さを印象に挙げる参加者もいた。
 サンパウロ州コロニア・ピニャールで12月に開催された第4回南米婦人の集いは、約7千レの支出を計上した。今年から、同集いを共催するCKCによる予算が大幅に削減されたが、「1万レでもやる価値がある。私たちにとってそれだけ大きな事業」と継続の意向。第5回はパラグアイ・アスンシオンでの開催を調整している。
 今後の取り組みとしては「農村にあるものを生かして、弁当販売などに役立てたい」という狙いで、『惣菜コンクール』が提案された。
 昨年の会計は収入18万6982・81レ、支出18万1763・31レだった。今年の予算もほぼ同様の金額を見込んでいる。総会後は各種持ちよりの食事を楽しみ、新年度への気持ちを新たにした。


【大耳小耳コラム】

 ADESCの総会では、具材をご飯の間にサンドイッチのように挟み、海苔で包む「おにぎらず」の話題も。日本で流行している〃握らないおにぎり〃だが、当地ではまだ知らない人も多いはず。さすがADESC婦人、食の流行には敏感で、弁当販売に生かしたい気持ちもあるようだ。ADESC特製の納豆や味噌を挟めば、日系人にウケるだろう。非日系向けには天ぷら、バウルーあたりアリかも。

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