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国籍を超えた愛に終止符=外交官の夫が伯人妻を殺害

 エスピリトサント州ヴィトリアで12日、スペイン人の外交官が同州出身の妻を刺殺とするという事件が起きた。
 警察によると、スペイン人外交官のヘスス・フィゴン氏(64)と妻のロゼマリー・ジュスチノ・ロペスさん(56)は、まだ若かったロゼマリーさんが美容師としてスペインに移住した後に知り合って結婚。ロゼマリーさんは帰化して、30年近い結婚生活の大半をスペインで営んだ。
 二人がブラジルに来たのは2011年で、現在25歳の娘はスペインに残っている。警察によると、事件の事はフィゴン氏自身が電話で知らせたという。フィゴン氏はブラジリアの大使館で内部顧問として勤務しているが、事件当日は妻の出身地であるエスピリトサント州にある自宅で過ごしていた。
 フィゴン氏によると、ロゼマリーさんは躁うつ病で、アルコール中毒にもかかっていたため、暴力を振るう事が多く、フィゴン氏の頭に消火化器を投げつけた事もあるという。この件は警察にも被害届出が出ていた。
 ロゼマリーさんは息子の命日の6月28日が近づくと余計に気分が落ち込む傾向があり、11日夜も大量の酒を飲んだ後に喧嘩となり、12日未明にナイフを持ってフィゴン氏に襲い掛かってきたため、それを奪い取ったフィゴン氏がロゼマリーさんを刺してしまったという。
 事件を警察に通報したのもフィゴン氏で、通報を受けた警部は弁護士を伴ってフィゴン氏らの住んでいたアパートに急行、遺体を確認すると署に連絡をとった上でフィゴン氏を連行した。
 ロゼマリーさんの弟でエスピリトサント州在住のエリアス・ジュスチーノ氏は、フィゴン氏は穏やかな人で夫婦仲も良かったとして、事件への驚きを隠さない。
 フィゴン氏は身体検査の後、リオ・デ・ジャネイロのスペイン総領事館員に引き渡された。フィゴン氏の腕と手には傷跡が残っていたという。
 女性保護・殺人課が作成した調書はスペイン大使館に送付され、その後に正式な捜査が始まるが、フィゴン氏が外交官である事やロゼマリーさんが帰化している事などもあり、捜査そのものは伯国の連邦警察やスペイン総事館、両国外務省、国際警察も参加して行われる事になる。
 フィゴン氏の身柄は近日中にスペイン本国に送られ、到着次第、同国警察によって身柄が拘留される見込みだ。(13日付G1サイトなどより)

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