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これって誠意ある対応?=朝日新聞が訂正記事を掲載

この掲載記事データは朝日新聞ではなく、日本報道検証機構から送られたもの

この掲載記事データは朝日新聞ではなく、日本報道検証機構から送られたもの

 【既報関連】朝日新聞の誤報問題で、同紙は8日付け夕刊で訂正記事=写真=を掲載した。
 1日付け夕刊記事の見出しおよび内容について、本紙が抗議したことを受けたもの。
 しかし、この掲載記事は、電話、メールで謝罪した高野弦(ゆずる)・国際報道部長代理が送ったものでも、記事を書いたサンパウロ特派員の田村剛記者からでもない。
 メディア報道の正確性を調査・検証する誤報検証サイト『GoHoo』(http://gohoo.org/)を運営する『日本報道検証機構』から、メールで送られてきたものだ。
 海外からの抗議で、紙面で確認できない相手に対しては、掲載データを送るのがせめてもの誠意ある対応といえないか。形だけの謝罪、訂正といえなくもない。
 6月4日付けの「週刊新潮」は、誤字脱字まで訂正記事を出していることを挙げ、4月2日を基点に「5月25日の時点で、社会面に掲載された『訂正・おわび』は朝刊分で21回。掲載率は実に39%に上る」と指摘。
 元「週刊朝日」編集長の「〃なんでもかんでも謝っておけば、無難だろう〃と思っているのでしょうが、読者には改革のポーズを見せているだけで、根本から直そうとする姿勢が見えない」とのコメントを紹介している。
 なお、同機構もサイトで今回の問題を記事化するという。

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