ホーム | 日系社会ニュース | 響ファミリー=里帰り恩返し慈善ショー=サンタクルス病院を支援=8、9日は文協大講堂で
2011年5月、前回の文協公演で披露され、観客から歓声が上がった珍しい花魁姿
2011年5月、前回の文協公演で披露され、観客から歓声が上がった珍しい花魁姿

響ファミリー=里帰り恩返し慈善ショー=サンタクルス病院を支援=8、9日は文協大講堂で

 「コロニアのために何か出来ないか」―。日系三世の響彬斗(ひびき・あきと)座長が率いて日本で活動を行なう大衆演劇団「響ファミリー」が8月5日にサンパウロ市ブルーツリーホテルでサンパウロ市のサンタクルス病院への凱旋チャリティー公演を行なう。また8、9日には文協記念講堂で「優美&喜楽」とのジョイントコンサートも行なう。

青木社長と石川理事長(左から2人目、3人目)

青木社長と石川理事長(左から2人目、3人目)

 4年ぶり4回目となる今回は、収益を寄付する慈善公演を行なう。5日の収益金はサンタクルス病院に贈られる。今年は劇団結成10周年で、日伯外交関係樹立120周年が重なり、ファンから熱望されていた再来伯公演が決まっていた。
 そこへファミリーのマネージャーを務める佐藤マリオさんが「コロニアのために何かできないか」と考え、同病院の石川レナット理事長と相談の上、ブルーツリーホテル青木智栄子社長が快く会場提供を申し出るなどの協力を得て、慈善公演が実現した。
 めったに見られない花魁姿など、日本から大量に持ち込む華やかな衣装や小道具を身にまとう。時にはポ語を混ぜながら歌や踊り、笑いあり涙ありの舞台を届けるという。石川理事長は「本当にありがたい。ぜひ沢山見に来てほしい」と期待を寄せる。
 文協公演では日本舞踊を基礎とした舞踊グループの「ジャパニーズ・ダンス・カンパニー優美」と太鼓集団「喜楽」との共演も予定され、優雅な日本舞踊と、迫力ある和太鼓の音が加わり、若々しい舞台を盛り上げる。
 響彬斗座長は二世の父と北海道出身の母を持ち、北海道旭川市で生まれて、2歳で両親とブラジル移住。日系社会の中で日本舞踊や三味線、剣劇、歌、和太鼓等の稽古に勤しみ、毎年コロニア芸能祭に出演する等、弟の一真さんとともに、幼少期から芸能兄弟として知られていた。
 その後、日本に渡り大衆演劇団に入団した後、一真さん、妻の悠嘉(ゆか)さんと共に「響ファミリー」を結成。現在では日本各地を巡業で周り「ブラジル兄弟」として知られている。
 公演の詳細は次の通り。【チャリティー公演】5日午後7時半からブルーツリーホテル・モルンビー(Av. Roque Petroni Junior, 1000)で入場料は500レ(ディナー代込み)。
【文協公演】8日午後2時から、9日午前11時と午後3時からの2公演を文協記念講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で入場料は100レ。
 販売場所は熟年クラブ連合会、レストラン「喜怒哀楽」、文協事務局、SDB(旧明石屋宝石店)。問い合わせは佐藤さん(11・98415・9940)まで。

【大耳小耳】

 「響ファミリー」の4年前の公演では、大人気のあまり文協大講堂に入りきれないほどのファンが集まった。すでに本紙編集部にも問い合わせの電話が入っている。今回は「大半の出し物を新しくし、より一層見応えのあるものになる」との話だ。彬斗さんの子どものひびきくん、ほのかちゃん、ゆきなちゃんが初のブラジルの舞台を踏むことになるという。日本の公演の様子を見るとサンバの衣装で着飾ったかわいらしい3人組が観客を盛り上げている。〃未来の大スター〃の舞台を見届けてみては?

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