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 3日付アゴラ紙によると、2014年におけるサンパウロ市での交通事故死の割合は、人口10万人につき11・2人であることがわかった。これを世界のほかの大都市と比べた場合、ロンドンが1・5人、パリが1・7人、ニューヨークが3人と、圧倒的に高い数値を記録している。フェルナンド・ハダジ市長は現在サンパウロ市内での自動車の制限速度を下げる法案を通したがり、その際にこの3都市のデータを引き合いに出している。たしかに数字的な説得力はあるが、アゴラ紙は「これら3市は制限速度を変更する際、市民と話し合い、交通問題を訴えるキャンペーンを行なった」として市長の詰めの甘さを指摘している。
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 現在、サッカーの全国選手権の試合を午前11時から開始するケースが出てきており、好評を博しているという。今季、同選手権の1試合につきの平均観客動員数は1万6392人だが、11時開催試合に関しては2万5164人と1万人近く多いことがわかっている。伯字紙によると、11時開催を好んでいるのはファミリー層で「16時開催だと1日がサッカーだけで終わってしまうが、11時だと終わった後にも予定が入れられるから」だという。
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 ブラジルで最大規模のサーカス団「シルコ・ナツィオナーレ・ダ・イタリア」の創設者で、人気のピエロだったオルランド・オフレイが1日、入院先のリオ州ドゥケ・デ・カシアスの病院で亡くなった95歳だった。同氏はイタリア生まれ、1960年代後半に公演で来伯して以来、ブラジルのとりこになり、リオを拠点に半世紀、サーカス団を率いていた。

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