ホーム | 日系社会ニュース | パラグアイ=ピラポ岩手県人会が55周年=4国の県系人で節目祝う
関係者が肩を組み熱唱、親睦を深めた
関係者が肩を組み熱唱、親睦を深めた

パラグアイ=ピラポ岩手県人会が55周年=4国の県系人で節目祝う

 パラグアイ・ピラポ移住地の岩手県人会(工藤好雄会長)が7月31日午後、創立55周年記念式典を行なった。冬晴れの中、同移住地の富美村公民館前競技場には首都アスンシオンやイグアスー移住地、在エンカルナシオン領事事務所、伯亜両国県人会からの来賓含め、約150人が祝福に訪れた。
 同移住地には岩手県から91家族が移住、45周年には知事も訪れるなどゆかりが深い。今回は相撲交流を目的とした力士3人を含め、7人の慶祝団が参加した。県環境生活部の根子忠美部長は知事の祝辞を代読、県相撲連盟会長で相撲選手団の玉澤徳一郎団長や、ピラポ市の永見禎輝市長らも祝福の言葉を送った。
 県から目録が手渡され、功労者として西舘世公前会長が表彰された。県人会も慶祝団一行へ記念品を贈り、高齢者表彰などを行なった。式典後は郷土芸能「鬼剣舞」やピラポ音頭などアトラクションでにぎわった。
 当地県人会から駆け付けた千田曠曉会長夫妻は、「ブラジルから、そして日本からもピラポの節目を祝えてうれしい」と喜んでいた。後日、同地の入植祭や第6回国際親善相撲大会も行なわれた。
 式典に先立ち27日夜は、サンパウロ市の県人会館で県主催の交流夕食会が開催された。70人を越える参加者を前に玉澤相撲連盟会長は、「個人としては9回目、相撲使節団としては6回目のブラジル訪問をうれしく思う」と話し、根子部長は「ルーツを大切にしながら、末永い交流が行なわれていることに感謝」と礼を述べた。
 余興では同県人会の雷神太鼓が迫力ある演目を披露し、関係者を驚かせた。

image_print