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 22日に行われるピッコロ女声合唱団コンサート、入場無料の代わりに「1キロの保存食」の寄付を呼びかけている。ブラジル食品が入場チケットとは、渡伯してまだ一カ月半のコラム子の目には新鮮に映った。食料は自閉症児療育施設と教会に寄付されるようだ。合唱団が参加者へ美声を与え、参加者が食料を寄付する。歌い手も聞き手も楽しめて、善意が循環してゆく。ブラジル、コロニアの素晴らしい習慣を一つ知った。
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 全伯一に輝いたコロニア・ピニャールの飛翔太鼓。実は大会直前に、日本から来た太鼓指導者に特別レッスンも受けていた。14年前に同地で日語教師を務めたJICAシニアボランティアで、派遣終了後も交流を続けていた藤谷芳孝さんが、太鼓指導員を連れて来伯していたという。徳久文協会長は、「あの先生が来てくれたお陰で、子どもの気持ちがさらに一つになったと思う」と感謝していた。
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 日本プロ野球の巨人が10日、当地への指導者派遣を発表した。ブラジル中西部日伯協会・伊沢祐二会長らの要望によるもの。読売ジャイアンツアカデミーの平岡政樹コーチ(元投手)が今月28~31日にサンパウロ市、ブラジリア、麻州クイアバを訪れる。伊沢会長も、「これを契機に野球交流がもっと深まってほしい」と鼻息が荒い。JICAによる日体大野球部の短期派遣を実現させるなど、精力的な会長だ。

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