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鬼太鼓座の公演の様子(公式サイトより)
鬼太鼓座の公演の様子(公式サイトより)

「日本の宴」公演7、8日=鬼太鼓座、花柳琢次郎ら=和文化の真髄魅せる

 和文化交流普及協会の小川夏葉理事長が企画・構成、プロ和太鼓グループの鬼太鼓座(おんでこざ)の代表・松田惺山の演出による「日本の宴」公演が9月7、8の両日、サンパウロ市で行われる。日伯友好120周年記念行事として開催され、文化庁から補助金が出ている。入場無料で、参加者には1キロの保存食持参を呼びかけている。
 来伯する演者は、和太鼓と尺八の鬼太鼓座、日本舞踊の花柳琢次郎さん、琴のみやざきみえこさんという顔ぶれで、本格的な日本文化数種類を一度に堪能できる。
 公演の第1部「武人の魂(こころ)」では、花柳さんが和太鼓や尺八の音に合わせて獅子の舞を踊る。第2部「日本の楽器」では、みやざきさんによる琴の演奏が行われる。第3部「鼓神の響き」では、尺八の音色とともに、筋骨隆々な男性が巨大な太鼓を力強く叩く。
 鬼太鼓座は1969年に結成された和太鼓グループで、静岡県富士市を中心に活動している。75年に米国ボストンマラソンを完走した演者が、そのまま舞台に上がって大太鼓を演奏する演出をし、地元メディアに大きく取り上げられた。褌姿で観客を背にして大太鼓を叩くという、独特の演奏方法を採用している。これまでアメリカ、中国、ヨーロッパ、アフリカ、台湾、インドと、世界中で公演を行ってきた。
 花柳さんは日本舞踊家の両親の元に生まれ、日本大学芸術学部日本舞踊専攻に進学し、98年には海外リサイタル「舞踊撰集・The world of Takujiro」を米国ロスアンゼルスにて開催。以降、シンガポール、オーストラリア、シンガポール、スペインで出演してきた。鬼太鼓座とともに日本各地、海外公演に同伴。振付家としても研鑽を積み、これまで振付けた舞踊作品は新作、古典合わせ約300を数える。
 みやざきさんは9歳で琴を始め、東京芸術大学在学中に、宮内庁主催の皇居内での演奏会に出演。大学卒業後、NHK邦楽オーディションに合格。04年には全米ツアーを行い、05年からフランスのボルドーに拠点を移し、ヨーロッパ中心に活動している。
 今回のサンパウロ市公演は池崎グループ(池崎博文理事長)、藤瀬圭子プロダクション、ニッケイ新聞の共催。藤瀬さんは「日本の伝統文化を二、三世の方々にもぜひ見ていただきたい」と参加を呼びかけた。
 7日はサンパウロ市の文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381)で開催され、午後1時から前座として「第12回ブラジル太鼓フェスティバル」の優秀グループが登場する予定。午後2時から4時まで鬼太鼓座らが登場する。問い合わせは藤瀬圭子さん(11・3266・2087)まで。
 8日はエクスポセンターノルチ(Rua Jose Bernardo Pinto, 333, Vila Guilherme)のビューティーフェア会場で午後2時から4時まで開催。リベルダーデやカンピーナスなどから送迎バスが出る。問い合わせはワタナベさん(11・3208・6944)まで。

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