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セーラ・ペラーダ再開発へ=日本企業が金採掘に挑戦

 パラー州南東部に位置し、1980年代に栄えたブラジル最大の露天掘り金鉱「セーラ・ペラーダ」で、3人の日本人投資家が再開発に乗り出そうとしている。
 先月30日付けフォーリャ紙が報じた所によると、投資家らは、州政府と共に採掘場の権利を握るガリンペイロ協同組合(Coomigasp)の承認を受け次第、3カ月以内にミヤブラス社(Mineração Yamato do Brasil Ltda.)を通して採掘を開始する。
 80年代にガリンペイロ(金採掘人)が取り残した金の小片や、その他鉱石の推定埋蔵量は23トンで、同社は1年間に限定してこれを機械で採取するという。
 金鉱の開発が始まったのは79年。坑道は手作業で掘られたもので深さ180メートルあり、当時、驚嘆を込めて〃人間蟻の巣〃と呼ばれた。鉱業は80年代に最盛期を迎えたが、92年にコーロル政権が安全上の理由で採掘場を閉鎖した。
 2010年に協同組合はカナダ系コロスス社と組んで再開発を試みたが、同社は4億5千万レアルを投じて坑道を建設後、採掘を目前に破産したため計画は頓挫した。
 ミヤブラス社の共同経営者の一人アキコ・ミヤケさんは70年代、三井物産系のブラジル東洋綿花の社員だった。退職後、日本人投資家が金と引き換えにブラジルの対外債務を引き受けるという大仰な計画を立ち上げたが、多数の反対を受け実現には至らなかったという。
 同氏は採掘の再開によって地域に雇用を創出すると共に、投資組合形式の「環境銀行」を設立し、採掘で荒れた土地の再生にも取り組むと宣言している。
 州政府も積極的な姿勢を見せているが、ガリンペイロ協同組合の旧理事会は連邦検察局に採掘料5千万レを横領した疑いで告発されるなどしており、懸念要素が残っている。フォーリャ紙は多額の資金繰りの難しさに加え、組合の政治的不安定さも事業の妨げだと報じている。

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