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東西南北

 1日、サンパウロ市南部サントアマーロ大通りで、州立パドレ・サボイア・デ・メデイロス校の生徒たちが、州の教育改変に反対するデモを行った。サンパウロ州が16年から行う教育改編では、「1~5年生」「6~9年生」「中等(日本の高校)」の三つが、それぞれ分離した校舎で運営されるところが増え、1年生から中等課程までを運営する学校は少なくなる。この改編で振り分けられる学校までの距離が遠くなる生徒もいるし、先の州立校のように、中等のみで生徒数が少ない場合は廃校になる可能性もある。子供や親にとっては重要な生活環境の問題。納得行くまで戦ってほしい。
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 五輪、パラリンピックのためにブラジルを訪れる外国人のための入国ビザ取得義務免除の法案が下院を通過した。昨年のW杯で多くの日本人が航空券を先に買い、ビザが下りるかどうか直前まで不安だったことを思えば、成立させるべき法案だ。「観戦チケット提出」の義務が無いのも朗報だ。チケットコピー、購入証明メール提出、名義確認のオペレーションが付いてしまっては、実質「ビザ審査」と変わらず、外国人や役人のストレスも軽減されまい。スムースな上院承認を望む。
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 サッカーのブラジル杯は準々決勝を終え、サンパウロ州からサンパウロ、サントス、パルメイラスが残るという、サンパウロ州民にとっては嬉しい結果となった。全国選手権ではコリンチャンスが首位を独走中だから、今年のサッカーはサンパウロ州の当たり年か。準決勝は21、28の両日で、サンパウロ対サントス戦、パルメイラス対フルミネンセ戦が行われる。

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