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東西南北

 5日付伯字紙によると、サンパウロ市交通技術公社(CET)が使用中のモニター・カメラ全426個中、6割近い256個はなんらかの故障があるという。また、サンパウロ市内の路上で道路の監視を行っているCETの職員は、15年6月現在、1562人で、2年前の同月の1736人から1割近く減っている。だが、CETによる交通違反による今年1―8月の罰金の徴収額は6億1200万レアルで、3年前の同期より約20%増、さらに2008年同期からでは約3倍にまで跳ね上がっている。現在、州検察がCETの交通取締りの違法性を疑っているが、これでは仕方ないか。
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 サッカーW杯南米予選初戦を3日後に控えた5日、セレソンはかつてのエース、カカーを緊急招集した。理由はフィリペ・コウチーニョ(リバプール)が負傷したためというが、コウチーニョは4日に行われたイングランドでの対エバートン戦にはフル出場しており「本当か?」との声も飛んでいる。それにしてもマルセロ・オリヴェイラ(35歳)、ダニエル・アウヴェス(32歳)、カカー(33歳)と代役選手の年齢が高いのは吉と出るか。
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 ジウマ大統領と労働者党(PT)への不満が高まっているのは事実だが、PT党員の葬儀会場でこれ見よがしに「良いPTは死んだPT」とのビラを撒くとはいかがなものか。「ブラジルにとって良かれ」の思いは共通なはずだが、憎悪がここまで膨らんだのかはなぜか。極端なセクトの理屈に凝り固まった誹謗中傷は、それをやったグループへの共感に代わる事はないだろう。

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