ホーム | 日系社会ニュース | JICA北海道=酪農学園大から教授来伯=研修OBの現状確かめる
来社した友成次長、石井教授、堀本隆保主任調査役
来社した友成次長、石井教授、堀本隆保主任調査役

JICA北海道=酪農学園大から教授来伯=研修OBの現状確かめる

 JICA日系人研修員制度で2008年より、計16人の研修員を受け入いれてきた北海道の酪農学園大学農食環境学部・石井智美教授が研修OBとの懇談、各地視察、講演のため18日まで滞伯した。
 研修員は管理栄養士の資格を取得した日系人が中心で、帰伯後は病院などで勤務する場合が多い。石井さんは「日伯の食生活を比較した上で、当地にあった方法を見出してくれているよう」と教え子達の当地での活躍を喜んだ。
 またサンパウロ市、パラナ州マリンガで2カ所ずつ、栄養学科の学生や日系・非日系問わず一般の聴衆が集まる中、計500人に対し講演も。納豆や醤油など日本の伝統的発酵食品が持つ機能性、ヨーグルトの健康作用、高齢者栄養学などについて解説。大きな反響があったという。
 JICA北海道の友成晋也次長は、「日系社会の支援事業ではあるが、日系人が社会全体に活躍している現状を見て、非日系にも活動が影響していると実感。今後も力を入れて取り組みたい分野」と話した。
 同校は現在、管理栄養士の岡本カルメン美智子さんを受け入れており、来年以降も同分野の人材育成に貢献していく意向。

image_print