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姉の佳代子さん(左)と妹の弥生さん(右)(提供写真)
姉の佳代子さん(左)と妹の弥生さん(右)(提供写真)

サントスでちむぐくる!=宮城姉妹、カーニバル出場

 沖縄県那覇市にあるサンバ・ダンスグループ「アンダギーニャ」の宮城佳代子さん(36)、弥生さん(34)姉妹が、今年もサンバカーニバルのためにブラジルへやってきた。彼女たちにとって2012年、14年に続き2年ぶり3回目の出場。ただ今回は、サンパウロ市ではなく沖縄県系人が多いサントス市が舞台となった。
 サントス市に隣接するサンビセンテ市は、彼女らの地元である沖縄県出身の移住者とその子弟が多く、78年から那覇市とは姉妹都市提携を結んでいる。交換研修制度などの交流も活発とあって、那覇市を通じ宮城姉妹自らがサンビセンテ市へ働きかけたという。
 同市も積極的に彼女らを受け入れ、サントス市のカーニバルに出場するサンビセンテ市のインペラトリス、さらにはサントス市のウニオン・インペリアルという2チームを掛け持ちすることになった。
 これまでは自費で滞伯していたが、今回はサンビセンテが〃民間大使〃としての活動を認め、滞在費を負担する。カーニバル前日の1日29日には、同市職員らと共にそうした経緯を説明に来社した。
 2人は「県系人が多い地域で踊れることが何よりも嬉しい」などと意気込んだ通り、パシスタとして初日1月30日夜の先陣インペラトリスで、明朝には大トリのウニオン・インペリアルで華麗に舞った。
 サンバを終えたその足で、31日昼に離伯。ドタバタのうちに機上の人となった。「沖縄風の衣装で初めてカーニバルに出られてとても感激!沖縄のPRになっていれば嬉しい」(佳代子さん)、「大きな山車の上で踊る事も初めてで、サントスの気持ち良い風を受け楽しく踊れた」(弥生さん)などと謝肉祭を振り返った。
 滞在中には、サンビセンテ市誕生484周年記念日(1月22日)の公式事業として、沖縄伝統芸能のワークショップなどで交流し、ルイス・クラウジオ・ビリー市長も表敬訪問した。


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 サントス市のカーニバルに初出場した沖縄出身の宮城姉妹は、ブラジルでの活動ぶりをフェイスブック(www.facebook.com/miyagishimai/)やブログ(okinawasamba.ti-da.net/)上で綴っている。サンビセンテ市誕生日の22日には、地元エイサー太鼓グループなどと競演したライブも行い、「半ば沖縄祭りのようだった」という。短い期間とはいえ、県系人に囲まれ充実した滞在になったようだ。

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