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大統領罷免デモなんのその!=屋台祭り、600人で賑わう=収益は熊本地震の被災者へ

美食を堪能する来場者ら

美食を堪能する来場者ら

 5県人会と笠戸丸協会による『第20回屋台祭り』が17日昼、サンパウロ市・東洋街の愛知県人会館で行なわれた。当日はモジ秋祭り、文協秋の古本市、こどものその牛の丸焼き祭りほか、大統領罷免に関わるデモも市内各地で行なわれたが、例年以上の600人ほどが来場した。
 今年は味噌串かつ、抹茶アイス(愛知)、とり飯、とり天、牛たたき(大分)、近江肉うどん(滋賀)、お好み焼き(和歌山)、椎茸ごはん(長野)、焼きニシン(笠戸丸)といった品揃えに。各団体とも10~20人のボランティアが調理、販売に汗を流した。
 会館には午前11時の開場を前に、すでに販売を待つ来場者が。サンパウロ市在住の篠又幸市郎さん(86、愛知)は、「いろんな物が揃う屋台祭り。おいしい日本食ばかりなので毎回楽しみにしています」と語り、一番乗りでとり飯などを購入していた。
 食事のほか、普段から愛知県人会館で練習に励むひまわり太鼓や、ボサノバ、ポップダンス、忍術演武、盆踊りに松本ぼんぼんなども用意された。若者向けアトラクションも多数行なわれ、老若男女を楽しませた。
 各団体が例年並み、もしくはやや減少の売り上げを残す中、笠戸丸協会の焼きにしんには、絶えず買い求めるお客さんが並んだ。
 同協会の吉加江ネルソン会長は、「一匹300グラムほどの大きなノルウェー産ニシンは、大食のブラジル人にも好評。前回は60匹しか準備できなかったが、今回は用意した45キロ分(約150匹)が完売した」と大満足の様子だった。
 なお今月14日から続く熊本地震に対し、大分も一部地域が被災したことから、各団体収益の一部が被災地に寄付される。

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