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助言と共に期待を寄せた
助言と共に期待を寄せた

ジーコ氏、W杯の過ち懸念=五輪日本代表に助言とエール=本大会開幕まで50日切る

 元サッカー日本代表監督のジーコ氏(63)が、リオ五輪に臨む23歳以下の男子日本代表について語った。1日に行なわれたジャパンハウスの会合を終えた後、取材に応じた。
 「今の代表選手についてあまり知らない」というジーコ氏だが、「前回ロンドン大会でベスト4になったし、これまでの成績を考えると良い結果を出すのでは」と注目している。
 B組に同居するナイジェリア、コロンビア、スウェーデンについて「とても強い」との印象を持ち、「事前に似た戦術のチームと試合をすべき。本大会は集中力や精神面の落ち着きが重要になる」と助言。直前には日伯戦(7月30日、ゴイアニア)もあり「良い練習になる」と語った。
 2年前のW杯ブラジル大会では、年齢制限のないフル代表が惨敗を喫した。「試合会場が北東伯だったにも関わらず、涼しいイトゥーを合宿地に選んだ。暑さに慣れず大変だったのでは。8月のマナウスやサルバドールは酷暑ではないが、試合前は会場近くに滞在すべき」とも。
 「五輪のような短期決戦は、一つ一つの試合が決勝に繋がる」とし「日系社会も大きいので、現地から声援を送る人も大勢いる。強い気持ちで試合に臨み、ぜひ良いプレーを見せてほしい」とエールを送った。


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 リオ五輪に臨む、サッカー日本代表への印象を語ったジーコさん。大会自体に関して「リオはオープンな町。海もあり山もあり自然が豊富。リオに大きな財産を残すと思う」と、生まれ故郷での五輪を楽しみにしている様子。観客にとってはジカ熱など懸念事項もある。「それぞれの自衛も必要だが、政府も無責任なことはしない。ブラジルにジカ(Zica)はない、ジーコ(Zico)がいる!」との冗談を交え太鼓判を推した。

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