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堀井氏が寄付した本堂・庫裏・納骨堂
堀井氏が寄付した本堂・庫裏・納骨堂

新モジ本願寺ついに落慶法要=堀井氏や柴田グループの寄付で=コロニアの悩みに寄り添う寺に

 6年前から移転工事を始め、今年完成したモジ・ダス・クルーゼス西本願寺(清水円了主管、門徒家族約350)の落慶法要が、26日午前9時半から行われる。モジ市セントロ区にあった旧寺は築60年以上で老朽化が進み、設備の不便さが問題となっていた。寺院の移転・完成は、地元の篤志家である堀井文夫氏と柴田グループの寄付が中心となって実現したもの。近年稀にみる大型の寺院落慶法要で、約1千人の参加者が見込まれている。

柴田グループが寄付した会館(建設時の様子)

柴田グループが寄付した会館(建設時の様子)


 清水主管によるとモジ市セントロ区にあった旧寺院は1950年に完成。現在では傷みがひどく、敷地も手狭で来訪者用の駐車場も無いなど、不便を強いられてきた。
 そのため13年前から移転の話が上がっていたが、最初に購入した土地に問題があり計画倒れに。そこで同寺の門徒で複合リゾート施設「パラダイス」経営者の堀井文夫氏に窮状を相談したところ、快く支援を承諾。多額の資金と土地の寄付を受け、念願の着工に至った。
 堀井氏はモジ市内にゴルフ場を所有しており、その横にある1アルケールの敷地を寄進。さらに本堂、僧侶が住む庫裏、事務所、駐車場、納骨堂の建設資金を寄付した。
 清水主管によれば堀井氏は代々の門徒で、親や先祖を大切に思う気持ちの強さから、今回の寄付を行ったという。寺院運営に不可欠である会館設備は、柴田グループが寄付を約束し、1千人収容の大会館が完成した。
 本堂のふすまと内陣の壁は、西本願寺の開教師であり画家の久保光雲師に極楽浄土の絵を依頼。去年9月から約10カ月間かけて制作され、旧寺院から移された仏像を華やかに引き立てている。
 当日の法要には、京都の西本願寺本山より那須野浄英総務代行が来伯、モジ市のマルコ・アウレリオ・ベルタイオリ市長、日系議員、日系団体の代表者らが参加予定。同寺の門徒をはじめ、聖市、ロンドリーナ、リンス、マリンガなど各地方の僧侶・門徒を含め、約1千人が参集すると見込まれる。
 当日は法要や法話のほかに、記念行事として華やかな衣装を着た児童が練り歩く稚児行列、堀井氏の胸像除幕式、祝いの餅撒きや藤瀬圭子さん司会による芸能ショーも行われる。
 新寺院の将来について清水主管は、昨今問題となっている家庭の崩壊や高齢化に言及し、「コロニア社会の悩みに寄り添うお寺にしたい」と意気込みを語った。

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