大学生10人、訪日に意欲=JICA大学生招へい事業

研修生と中前総領事、佐藤JICA次長ら

研修生と中前総領事、佐藤JICA次長ら

 JICA(国際協力機構)が「日系社会次世代育成研修(大学生招へいプログラム)」に参加する当地の大学生10人が先月25日、約1カ月の研修のために日本へ旅立った。
 同制度は2014年の安倍晋三首相来伯をきっかけに設立されたもの。大学生対象としては今年で2回目となる。研修生は横浜国立大学や東海大学、東京医科大学での授業に参加するなどし、日本への理解を深める。
 出発直前の25日、サンパウロ市内のホテルで出発前オリエンテーションが行なわれた。JICAブラジル事務所の佐藤洋史次長は、「積極的に自分から行動し、日系社会への貢献や活性化のため、色んな分野の可能性を見つけてください」とエール。
 激励に訪れた中前隆博在聖総領事も、「今晩出発ですね。ボア・ヴィアージェン!」とあいさつし、「日本は良いところもありますが『課題先進国』でもあります。ニュースを見て日本がどんな課題を抱え、解決に向けてどう取り組んでいるか見てほしい」との言葉を送った。
 研修生の遠田エリザ幸子さん(22、三世)は「訪日経験のある妹に当時の話を聞かされ、ずっと日本に行きたかった。日伯の会計学を比較し、問い部分をブラジルに持ち帰りたい」と意気込んだ。
 参加する研修生は以下の通り(順不同、敬称略)。久保上村レチシア智恵美、遠田エリザ幸子、広瀬カーレン亜佐美、溝渕ヴィニシウス、成瀬ラリッサ・リカ、武安ロンカット・サミラひかり、大橋カリナ歩、松谷ルカス賢児、米田直美カーレン、神野愛理