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一人黙々と鉄板を洗う婦人部長の後姿に思う

 日没後のある県人会館。珍しく台所の明かりが付いていたので目をやると、一人の婦人が作業をしていた。日本祭りで使った鉄板を、タワシで黙々ときれいにしている。
 準備、本番と自ら先頭に立って引っ張った婦人部長だった。「何だかんだで片付けも大変よね」と笑い、サッと額の汗をぬぐった。その慎ましい姿に感銘を受けた。郷土食広場は、こういう人がいて成り立っているんだなと深く考えさせられた。
 彼女らはいつも裏方だ。影で支える婦人らに、光が当たらないものかと常々思っていた。来年は日本祭りも20回。成人祝いとして、同祭を〃大人〃に育てた個人や婦人部などの裏方に、壇上で感謝状を送れないか。
 各県人会から推薦を募って、県連が表彰してほしい。もし受賞が叶えば大和撫子らしく、「皆のおかげでもらえた賞です」と謙虚な言葉が聞けそうだ。(祐)

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