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『世界が称賛する日本人が知らない日本』=伊勢雅臣さんが新刊発売=過去20年から厳選した24編

『世界が称賛する日本人が知らない日本』の表紙

『世界が称賛する日本人が知らない日本』の表紙

 毎週土曜付けで好評掲載中のメルマガ『国際派日本人養成講座』の著者、伊勢雅臣さん。同講座から選りすぐりの話をまとめた『世界が称賛する日本人が知らない日本』(育鵬社)が5月に日本で刊行された。日本独自の精神性や文化を、古今の例を引きつつ、明快に説いていく語り口には定評がある。編集部でも150部限定で特別販売する。

 同講座は1996年から毎週続く老舗メールマガジンで、現在購読者は約4万5千人にのぼる。本書では950号を超える講座の中から、24編が厳選された。
 収録された『あなたは自分の言葉で日本を語れますか?(上下)』では「日本人であることとはどういうことか」を考えることの大切さ、知らずに発揮されている「日本人らしさ」の源がどこにあるのかを詳説する。
 『なぜ日本食は世界で人気があるのか』『外国人が見た大いなる和の国日本』の両編では「クール・ジャパン」と呼ばれ、世界で評価される日本特有の文化の淵源を解き明かす。「『古事記』がもたらす日本の元気」編では、今後の国際社会を日本が生き抜いていくための処方を『古事記』から紐解いていく。
 当地読者として注目すべきは、『笑顔で征った若者たち』だろう。同編は、松柏学園長・河村真倫子編『日本の皆様、靖国神社を守ってください』(明成社)をもとに書かれている。同学園に通う日系生徒が靖国神社や広島を訪れた際に感じた「げんしゅくな気持ち」を、戦争に赴く若者、見送る家族の心に重ね合わせている。
 伊勢さんは「先人たちが残してくれた「世界が称賛する、日本人の知らない日本」を自らの根っことし、「立派な日本人」として胸を張って生きていってほしい、本書はそういう願いのもとにまとめてみました」とその思いを記している。
 伊勢さんは印税収入を、海外の日本人学校や日本語補習校などへ同書を献本する費用として用いると表明しており、自分のブログ(http://blog.jog-net.jp/201605/article_8.html)で申し込みを受付けている。
 編集部での価格は120レアル。地方発送、カード払いには対応していない。購入希望者は直接に編集部(電話=11・3340・6060)まで。

 

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 『世界が称賛する日本人が知らない日本』を刊行した伊勢雅臣さんは最近、仕事で中南米に来ることが増えたそうだ。自身のメールマガジン『国際派日本人養成講座』では、『ブラジルの大地に根付いた日本人(上・下)』と題してブラジル日系人について取り上げたこともあり、日系人に対する理解もある。機会があればぜひ訪伯して、『国際派日本人養成講座』を実際に開催してもらいたいもの。

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