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リオ五輪柔道=石井千秋さんが選手激励=「気力充分、メダル五つ」

「いざ決戦へ!」記念撮影に収まる石井さんと代表選手たち(提供写真)

「いざ決戦へ!」記念撮影に収まる石井さんと代表選手たち(提供写真)

 柔道界初の五輪メダリスト、石井千秋さん(74、栃木)が7月30日~8月1日までの3日間、リオ市郊外で直前合宿を行なう柔道選手団を激励に訪れた。柔道連盟の要請を受けたもの。1972年ミュンヘン五輪の先駆者が、今大会に臨む14選手に太鼓判を押した。
 92年バルセロナ五輪で金を獲得したロジェリオ・サンパイオさんら歴代メダリストと共に、選手の元を訪れた。「柔道をやるからには五輪で結果を出せ。メダルを獲れば歴史に残る――」。最高峰の舞台で、表彰台に上ることの意味を説いた。
 「選手らの迫力はすさまじく、心身ともに状態は万全のように思えた。この合宿のためにホテル内に道場、ジムを特設し環境も文句なし。メダルは最高で5つくらい期待できるのではないか。それくらい良い感触だった」と手放しで賞賛した。
 事前の評判では女子への期待値が高い。「(48キロ級の)サラ・メネゼスが初日からメダルを奪取したらブラジルチームも波に乗る。強化費も昔とは雲泥の差。とにかく結果を出してほしい」と力を込めた。
 日系としてはキタダイ、知花が代表入り。それら男子は篠原ルイス準一監督がチームをまとめ、女子コーチには筒井マリオさん、藤井裕子さん(旧姓・中野)といった布陣で臨む。「2人の日系選手がいれば、脇を固めるのも日系人。多くの声援をコロニアから送ってほしい」と呼びかけた。
 柔道競技は軽量から順に始まり、6日から12日まで。60キロ級のキタダイは初日の6日に、66キロ級の知花は翌7日に登場。岡山学芸館高校を卒業した非日系マリアナ・シルバも9日、女子63キロ級で上位進出を目指す。

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