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 開拓先没者慰霊碑の建設提唱をした藤川辰雄さんの話を16日付樹海コラムで書いたが、そこで触れた実録映画『アマゾンの読経』を撮った記録映像作家、岡村淳さんからさっそくメッセージが届いた。驚くことに今年は藤川辰雄没後30周年であるばかりでなく、この7月が生誕100周年だったとか。それと藤川さんの命日(行方不明になった日)は、正しくは「9月20日」とのことで、この場を借りてお詫び訂正を。その日に合わせて、藤川さんが移民慰霊のために建立した富士見観音が立つ伊豆大島に有志が集まり、同映画の上映を行なう予定も。ブラジル側こそ何かしてもいいのでは?
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 ぶらじる川柳社の『ぶらじる川柳』第210号が8月に発行された。《気まぐれな言葉の裏にある誠》(栄森さかえ)はちょっとカッコよく意味深。《売り言葉買い言葉にはお釣り来る》(那須アリセ)にガッテン。売り買いがあれば「お釣り」も―という発想はさすが。《熊本の被災者来い来いブラジルに》(彭鄭美智)も当地が大好きな作者らしい作品。《説明書読まずに息子ばかり呼び》(藤倉澄湖)は誰しも思い当たる節があるはず。第63回全伯川柳大会は9月10日午前8時受け付け開始で、パラナ州ロンドリーナ市のレストランテ・アキラ(グアポレ街962番)で。大会の問合せは山崎さん(電話=43・3322・3637)まで。

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