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鏡割りで開会を祝う関係者
鏡割りで開会を祝う関係者

雨にも負けず、1万5千人=郷土食、アニメ人気の土佐祭り

 高知県人会青年部(武田アウグスト部長)主催の『第5回土佐祭り』が、20、21日にサンパウロ市アグア・ブランカ公園で行われた。両日とも雨天での開催となったが、県人会手製の郷土料理やコスプレイベントを楽しみに、約1万5千人が来場した。

 会場は、食事と雑貨の買い物が楽しめるバザリスタ区、2日間で40の演目が披露されたステージ区、アニメ関連の雑貨販売やコスプレ大会が行われたアニメ・コスプレ区に分けられ、各所には、卓球や合気道などの体験型講座のブースも設置された。
 バザリスタ区には、約100軒の出店が並び、高知県人会によるカツオのたたきや鯛の蒸しも提供され、賑わいを見せた。同祭は、青年部へ様々なノウハウを伝えることも目的としており、昨年度の県費研修生、川上カミーラさん(24、三世)も「料理の勉強になる」と婦人部の手際の良さを学んでいた。
 20日の開会式には、羽藤ジョージ州議ら日系議員、中前隆博在聖総領事らが参列。挨拶に立った高知県人会の片山アルナルド会長は、「稀に見る経済不況の中、今年も開催できたのは、協力してくれた皆さんのおかげ」と感謝を述べた。サンパウロ州議会から同県人会婦人部の功績を称える表彰プレートの授与も行われた。
 21日夜には、日本の有名アニメソング歌手グループ『JAM PROJECT』のブラジル人メンバー、リカルド・クルーズさんが、人気アニメ『聖闘士星矢』の主題歌を熱唱し、集まったファンを歓喜させた。来場したパウロ・ブルーナさん(33)は、「今日はとても楽しい一日だった。来年も楽しみ」と、次回の開催に期待を膨らませた。

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