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サントス強制立ち退き初ミサ=サンパウロ市、リオで冥福を祈る

 ブラジル法務省アネスチア委員会が呼びかけた、独裁政権時代の人権問題を振り返る「アネスチア週間」(Semana da Anistia)が22~28日であることから、全伯各地で関連行事が実施中。日系関係でも次の行事が予定されており、主催者は一人でも多くの来場を呼びかけている。
 25日(木)午後6時からサンカエターノ市立大学(USCS)内で、大戦中のリオにおける日本移民迫害を描いたドキュメンタリー映画『ペリーゴ・アマレーロ』(11年、リオ連邦大学、ダビ・レアル監督)上映会とプリシーラ・ペラッツオ教授ら3人による講演が行なわれる。
 27日(土)午後3時からサンパウロ市のセントロ・クルツラル・サンパウロ(Rua Vergueiro, 1000、メトロのパライゾ駅上)で若者向け公開討論会が行なわれる。戦前戦中に日系人は「黄禍」(Perigo Amarelo)とみなされ、人権迫害、人種差別を受けた。その歴史を振り返り、若者に再発しないための意識付けをするイベント。
 また、先の大戦中の1943年7月7日にサントス市在住の日本移民6500人ら枢軸国移民が強制立ち退きにあったことを思い起こし、被害者の冥福を祈る初めてのミサが28日(日)午前9時半からサンパウロ市セントロのサンゴンサロ教会(Praça João Mendes)で行なわれる。
 同じく28日午前9時半からはリオ市のサンタテレジーニャ教会(Igreja Santa Terezinha)で、戦争中に連邦政府に資産凍結され、強制収容所に送られた日本移民を顕彰するミサも行なわれる予定。

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