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東西南北

 検察がLJ作戦の一環として元大統領フェルナンド・コーロル上議の執務室にも盗聴器を設置したが、上院付警察官が無効化していたとの報道が21日に出た。奇しくもそれは、連邦検察庁がBRディストリブイドーラ社から2900万レアルの賄賂受領を指摘し、1億5470万レアルの返還を求めていると報じられた翌日の出来事だった。これで最高裁に訴えられ、被告にでもなろうものなら、上議罷免の可能性も出てくる。それにしても、大統領を罷免された上、議員まで罷免された政治家は、世界で他に例があるのだろうか。被告となることが現実味を帯びてきているだけに、気になるところだ。
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 昨日付の本欄でも報じた、エドゥアルド・クーニャ氏逮捕に携わった二枚目の連邦警察官が世間の注目を集めたのを受け、連邦警察が、世間からの注目を避けるために警察官の顔を黒いマスクで隠すよう指令を出し、20日から実施された。しかし、その姿は国の混乱に乗じて扇動行為を行う集団ブラック・ブロックスにそっくりで、イメージが良いとは言えない。これならまだ、美形警察官が世のヒーローになる方がマシなのでは。
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 来月11月のサッカーW杯南米予選に出場する選手24人が21日に発表された。4連勝と好調のチーム構成を大きく動かすことを避けたためか、目新しい選手の招集はなかったが、今月の試合を怪我で欠場していたカゼミーロ、マルセロ、ダグラス・コスタの3人が戻ってきたのは頼もしい。この布陣で11月10日、ドイツに7対1の屈辱の敗北を喫した、因縁のベロ・オリゾンテ、ミネイロン・スタジアムで行われるアルゼンチン戦に勝利したい。

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