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シャペコエンセ=飛行機墜落は燃料切れ=航続距離ギリギリの航路=コロンビアでは盛大な追悼集会も

アタナシオ・ヒラドー・スタジアムでの追悼集会(Alcaldía de Medellín)

アタナシオ・ヒラドー・スタジアムでの追悼集会(Alcaldía de Medellín)

 現地時間の11月28日夜(ブラジリア時間では同29日未明)に起きた、サッカー・クラブ、シャペコエンセを乗せたボリビア航空機「ラ・ミア933便」(以下、ラ・ミア機)が墜落した原因は、燃料切れと断定された。1日付伯字紙が報じている。
 ラ・ミア機の事故に関しては、生存者が「機内の電気が消えた後、急速に墜落した」と証言しているが、それを誘引した燃料切れは、飛行機の型の関係上、非常に無理のある飛行状況が招いたこともわかったという。
 ラ・ミア機を含む「アヴロRJ85」型機の最長飛行距離は3千キロだが、離陸地のサンタクルス・デ・ラ・シエラ(ボリビア)から着陸地のジョゼ・マリア・コルドバ国際空港までは2985キロ。最初から距離を延長して飛行するのは無理だが、事故機は途中の給油も行っていない。
 こうした状況にも関わらず、コルドバ国際空港の管制塔は燃料漏れを起こして緊急着陸を要請したヴィヴァ・コロンビア社のFC8170便の着陸を優先させた。このため、ラ・ミア機は旋回しながら着陸指示を待っていたが、着陸許可が出るまでに約15分かかり、燃料消費に繋がった。事故機が旋回していた地域にはアヴィアンカ社とラタン社の機も着陸待ちの旋回を行っていたが、ラ・ミア機は優先着陸を願い出て、旋回中に速度や高度を落としていた。
 ラ・ミア機の操縦士は管制塔に対し、21時48分と52分に「燃料が危ないので優先着陸させてほしい」とのメッセージを送った。管制塔はFC8170便の着陸後にラ・ミア機の着陸を指示したが、ラ・ミア機の操縦士は57分、「電気系統が完全に機能停止、燃料皆無」と連絡。高度低下でレーダー上に機影が映っていなかったのか、管制塔が軌道修正のための指示などを出す間に通信が途絶え、8分後の22時5分、標高2743メートルのエル・ゴルド山に衝突した。
 11月30日はシャペコエンセがアトレチコ・ナシオナルとスル・アメリカーナ杯の決勝戦第1試合が行われる予定だったが、同夜、試合が開催されるはずだったメデリン市のアタナシオ・ジラドー・スタジアムには、収容人数の4万4739人を大幅に超える人が集まり、スタジアムの中と外で盛大にシャペコエンセの追悼集会を行った。サンタカタリーナ州シャペコー市のコンダー・アリーナでも追悼集会が行われ、市民らがスタジアムを埋め尽くした。
 墜落死した71人の遺体の身元確認は終わり、シャペコエンセ関係者の遺体は3日のうちにシャペコー市に運ばれ、4日に合同葬となる予定だ。葬儀にはテメル大統領なども列席するという。

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