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「小野田さんの大和魂学んで」=伝記出版祝賀会で呼びかけ

日系社会での普及を呼びかける松田ルイ・ユタカ陸軍少将と小野田エドアルド中尉

日系社会での普及を呼びかける松田ルイ・ユタカ陸軍少将と小野田エドアルド中尉

 〝伝説の日本兵〟小野田寛郎さんのポ語伝記がブラジル陸軍から出版されたことを記念して、ブラジル陸軍南東部(マウロ・セザル・ロレナ・シジ総司令官)、リベルダーデ友好会(平崎靖之会長)、和歌山県人会(谷口ジョゼ会長)は11月18日、サンパウロ市のニッケイパレスホテルで祝賀会を行った。
 小野田さんの知人や親戚、出版関係者らを中心に約40人が出席。在聖総領事館、サンパウロ文協などからも代表者が慶祝に訪れた。
 冒頭では出版事業を企画した松田ルイ・ユタカ陸軍少将が「混沌としたブラジル情勢の中で、小野田さんの生き様が示す『大和魂』には大いに学ぶ所がある。軍関係者はもちろん、日系社会の多くの人に読んでもらいたい」と挨拶した。
 和歌山県人会の清水オリジオ潔副会長も、「小野田さんは同郷の英雄。日系社会の中でも二、三世は小野田さんのことを知らない人が多いので、これを機に知る人が増えて欲しい」と同書の日系社会での普及を呼びかけた。
 ブラジル陸軍作製の小野田さんの生涯をまとめた短編映像の試写、松田少将と小野田氏の又甥(甥の息子)にあたる小野田エドアルド中尉によるサイン会も行われ、盛況の内に幕を閉じた。
 小野田さんのポ語伝記『Sem Rendição minha guerra de trinta anos(降伏せず 三十年戦争)』は、ブラジル陸軍、ニッケイパレスホテル、和歌山県人会から25レアルで購入できる。本に関する問い合わせは、ブラジル陸軍南東部(電話=11・3888・5638)まで。

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