2017年4月27日の記事一覧

ブラジリア=先住民が権利侵害に抗議してデモ行進=警察と衝突、催涙弾使用も

国会議事堂前で警察とにらみ合うブラジル先住民たち(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

国会議事堂前で警察とにらみ合うブラジル先住民たち(Marcelo Camargo/Agência Brasil)  ブラジリアの連邦議会前で25日、先住民の権利が後退していることを不満とする先住民たちが抗議行動を行い、警察と衝突する事態が発生したが、26日にエウシニオ・オリヴェイラ上院議長と会談することで納得し、事態が収まったと ...

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《ブラジル》下院特別委が労働法改正案承認=「労働条件の柔軟化」が基本線=審議の行方は下院本会議へ=年金改革への壁はより高く

ロジェリロ・マリーニョ報告官(Alex Ferreia / Câmara dos Deputados)

  ロジェリロ・マリーニョ報告官(Alex Ferreia / Câmara dos Deputados)  ブラジル下院特別委員会で25日、政府推進の労働法改正案(報告官・ロジェリオ・マリーニョ下議)が賛成27票、反対10票で承認されたと26日付現地各紙が報じた。同改正案は26日に下院本会議で審議、採決が行われた。( ...

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《ブラジル》最高裁が「ルーラの親友」ブンライ釈放=モロ判決は有罪だが人身保護令=ファキン報告官の意向通じず

ブンライ氏(Lula Marques/Agência PT)

ブンライ氏(Lula Marques/Agência PT)  25日、最高裁第2班が、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)の報告官をつとめるエジソン・ファキン判事の意向に反し、パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事による一審で有罪となっていた、ルーラ元大統領(労働者党・PT)の親友の牧畜企業家、ジョゼ・カルロス・ブンライ被告らに人身保護 ...

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東西南北

 本日の本面の記事は、奇しくも最高裁による人身保護令の判断の話が二つ重なった。最高裁は通常、長官を除く10人が5人ずつの班に分かれて審理を行うが、今回は第1班が殺人容疑者のサッカー選手ブルーノ、第2班がラヴァ・ジャット作戦の被告に関し、それぞれ、対照的な判断を行った。そもそも、重大な事件の犯人と目される人物を、「次の裁判のめどが ...

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《ブラジル》殺人容疑者ブルーノ=最高裁投票で刑務所逆戻りか=サッカー界復帰も2カ月弱

 殺人罪で実刑判決を受けたが、次の裁判までの間釈放され、サッカー界に復帰していたブルーノに対し、最高裁は25日、刑務所に戻るよう命令を下した。26日付現地紙が報じている。  ブルーノは人気チーム、フラメンゴの正ゴールキーパーだった2010年7月に、交際中だった恋人のエリザ・サムジオさん(当時25)をミナス・ジェライス州に誘いだし ...

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28日はブラジル全土で大規模ストへ=労働法や年金制度改革に反対し

 テメル政権の進める、労働法と社会保障制度の改革に反対する勢力が、28日に全国規模のストを計画していると、26日付現地紙・サイトが報じた。  ストを呼びかけているのは、中央統一労組(CUT)、ブラジル中央労働者組合(CTB)、インテルシンジカル、中央人民労組(CSP)、一般労働者組合(UGT)、フォルサ・シンジカル、ノヴァ・セン ...

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《ブラジル》ラヴァ・ジャット裁判=ルーラの証人喚問を延期=予想される抗議行動に備える?

 ラヴァ・ジャット作戦の裁判を担当するパラナ連邦地裁のセルジオ・モロ判事が26日、5月3日に予定されていたルーラ元大統領の証人喚問を10日に延期する事を決めたと同日付現地紙サイトが報じた。  この決定は、ルーラ氏の擁護派と同氏を批判するグループの双方が、3日に抗議行動を行う予定であるため、混乱を避けるために万全の準備を行う時間が ...

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2800万のブラジル人を悩ます耳鳴り

 国によっては人口の24%、ブラジルの場合は少なくとも2800万人が耳鳴りに悩んでいる。蜂の羽音のようだ、セミの鳴き声のようだ、はたまた、圧力鍋の蒸気が漏れる音のようだなど、耳鳴りの表現の仕方は様々だが、サンパウロ大学サンカルロス校の研究班が、耳鳴りを感じるのは脳の前頭前野(前頭前皮質)右側である事を発見した▼前頭前野は複雑な認 ...

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《ブラジル》広島と長崎に千羽鶴を!=平和のメッセージを届けたい=日系団体へ協力呼びかけ

協力を呼びかけている大泉さん(右)

 「原爆を落とされた広島や長崎の病院や施設で暮らす患者さんに千羽鶴で愛を届けたい。この運動を通して、原爆で何が起こったのかを振り返り、平和のメッセージを届けられれば」―。『一つの願いを千羽鶴に』プロジェクトの大泉良子リジア代表(二世、32)=マット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデ在住=は、日系団体へ同プロジェクトの協力を呼 ...

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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(16)=医者「仕事したら死にますよ」

黒田重人さんと喜与美さん(『グヮポレ移民50年史』より)

 黒田喜与美さんは、「とにかくお金がないのよ。夫にはひたすら『辛抱してくれ』と言われて、ショックを受けたわ。『コップ半分でも』と油を分けてもらったりした。最初10年間ぐらいボラッシャ(ゴム)やっていたけど利益が出ないのよ。野菜作りに切り替えたけど、フェイラ(市)に持っていっても売れない。当時のブラジル人は野菜が何だか分からなかっ ...

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