ホーム | 特集 | 2017年新年号 | 2017年1月元旦=新年のご挨拶

2017年1月元旦=新年のご挨拶

新年に考えること=ブラジル日本都道府県人会連合会会長 山田康夫

山田会長

山田会長

 謹んで新年のお慶び申し上げます。
 旧年中はいろいろとご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
 海外最大の日系人集団地であるブラジルは、来年移住十年周年を迎えますが、今では三世から四世へと主力が移りつつあり、県人会においても一世の会員は少なく、二世、三世へと構成が変わっています。と言っても母県とのつながりの中で交流を続けてゆくためには日本語が必要です。
 魅力ある県人会活動を続けるためには、日本語だけの会話では継続が困難になっていますが、47ある県人会の中には、人材の面もありますが、うまくこれを切り抜けることができません。しかしながら、これも横のつながりを広げれば切り抜けることができると思います。
 そこで県連が役に立ちたいと思います。いままでどちらかと言えば、この面では連合会としての役割を果たしていない感じがします。ここで県連が県人会と協力して役立つようにすることが使命と考えます。
 母県との連絡交流が過疎になると、予算やその他のことでいろいろな面で支障をきたし、交流事業もうまく行かなくなってきます。また移住者の多い少ないで交流が途絶えたりするのでも無いと思います。それは常日頃から密接に連絡しあい交流を続けることです。
 ブラジル日系人の中にもこの留学・研修制度を利用して五千人以上の人が日本に行ったのですから、このOBにもう一度呼びかけて県人会組織へてこ入れを計ることも必要で、いずれの場合も橋渡しする人が必要となります。
 なにをやるにしても、根回しをしっかりし、そこから始めないと失敗します。県連ではこのお手伝いをさせていただきたいと思います。
 これからの世界、ブラジル社会を考える時、もっと大きな視野に立ち物事を考え進めていくことが大切です。いろいろな面での交流が疎遠になっていく中、新しい日系社会を形成することが大切で、近年減少傾向にあります留学生、研修員制度の継続、明日を作る青少年の短期訪日交流なども県人会などと共に訴えていきたいと思います。
 また、県連では、郷土芸能、郷土食の祭典である第二十回フェスティバル・ド・ジャポンを通じて、伝統ある郷土芸能を守って来られた方々、郷土に永く伝わり郷愁を呼ぶ郷土食をブラジルの地に残すこと、また「移民のふるさと巡り」なども、これからも深めて行きたいと思います。
 今年も昨年同様よろしくお願い申し上げます。


O BRASIL DO BEM
Por YOKIO OSHIRO
Presidente da Aliança Cultural Brasil-Japão
Ex-Superintendente da Polícia Federal

アリアンサ大城理事長

アリアンサ大城理事長

  O ano de 2016 está no fim, mas parece infindável, pois a cada sono dormido os brasileiros acordam com notícias impactantes, especialmente de corrupção envolvendo políticos, empresários e altos mandatários. Jamais na história do nosso país se viu tamanha dimensão no desvio de dinheiro público. São cifras faraônicas de incontáveis zeros que não caberiam em qualquer calculadora.
  Ladrões que gastam milhões roubados em supérfluos como joias, como se fosse uma compra de rotina. Enquanto isso, 12 milhões de desempregados e brasileiros do bem sobrevivem como podem com míseros trocadinhos ganhos com o suor de seu trabalho honesto. Pacientes agonizando em hospitais, aliás, nos corredores dos hospitais, clamando para conseguir sobreviver.
  Mas em 2016 que está se findando, os brasileiros também acordaram com notícias alvissareiras entaladas na garganta de cada um. As prisões dos corruptos,dos figurões, dos ladrões, dos que quebraram os cofres públicos. Assim, a “Operação Lava Jato” se apresentava aos brasileiros do bem como o Juiz Sérgio Moro e seus Integrantes. A força-tarefa que hoje é a marca registrada e símbolo de combate à corrupção no Brasil, que empunha a bandeira da esperança dos brasileiros, a de que a lei é para todos. Investigadores que traduzem o sentimento de uma Nação, o de que os inatingíveis são atingíveis. Combatem os corruptos poderosos, alguns ainda travestidos em funções que os capacitam a driblar ou interferir nas ações do Moro. Mas a “Lava Jato” tem o Brasil dos verdadeiros brasileiros, contam com os poderes constituídos e que, nestes, temos que continuar acreditando sempre.
  O Brasil de 2016 vive ainda uma crise, especialmente a econômica e sinaliza um farol ainda distante para que tudo acabe em 2017. Temos que estar preparados, mas acima de tudo temos que continuar cumprindo com nossos deveres como cidadão, cumprindo o papel social que cada tem perante a nossa pátria. Temos que acreditar na capacidade dos brasileiros, daqueles que fazem do Brasil abençoado pela natureza, um gigante de destaque no cenário mundial. Acreditar no Brasil do Bem, do Brasil criativo capaz de emocionar o mundo tal como nas
Olímpiadas do Rio. Brasil dos brasileiros receptivos, onde muitos aqui querem viver, investir e formar suas famílias.
  Vamos acreditar no Brasil do Bem sempre!

Feliz 2017!


役員、職員一丸となって努力=サンパウロ日伯援護協会会長 与儀昭雄

与儀会長

与儀会長

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
 2017年(酉年)の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年10月22日の定期評議員会に於いて、私、与儀昭雄を会長とする新執行部が選出され、本年1月1日から、スタート致しました。
 さて、2016年度の援協の運営全般に就きましては、福祉部門及び医療部門共に不祥事や事故もなく、順調に推移いたしました。
 まず、福祉部門ではさくらホーム、サントス厚生ホーム、あけぼのホームが日本国際協力財団の資金援助で改修され、又、スザノイペランジアホームも日本財団の資金援助で増築工事が始まり、本年8月末には52名収容の施設に生まれ変わる予定です。
 一方、医療部門では中核事業である日伯友好病院は堅実な経営がなされており、昨年3月には乳がん検査機器の導入(草の根無償資金援助)、6月には3手術室の増築完工等、病院業務の拡大・充実のための対策も実施しております。
 又、サンパウロ州政府との提携事業であるPIPA事業(自閉症児療育学級)は日本政府及びブラジル政府からも高く評価されており、今後、援協の中核事業として更なる拡大・発展が見込まれます。
 近年、ブラジルでは公益社会福祉法人認定審査が厳しくなり、公的機関との提携事業やブラジル人及びブラジル社会をも対象とした幅広い医療・福祉事業の実施が求められております。
 斯かる状況下、援協は役員及び職員が一丸となって医療・福祉事業の発展のために努力してまいりますので、引き続き、ご指導とご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
 結びに、皆様のご多幸とご繁栄をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。


揺れる旧年に頂いた協力に感謝=ブラジル日本文化福祉協会会長 呉屋春美

呉屋会長

呉屋会長

 ニッケイ新聞愛読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
 旧年中はブラジル日本文化福祉協会に対し、深いご理解とご支援ご協力を頂きまして誠にありがとうございました。当会関係者一同、新鮮な気持ちで皆様のご期待に沿うよう邁進してゆきます。本年も引続き宜しくお願い申上げます。
 昨年3月、日伯外交関係樹立120周年事業の一環である日本館修復の集大成として、純和風建築が持つ精神や文化価値を多くの方に示す場としてイベントを催しました。お陰さまで大盛況となりました。歴史や存在意義、建築技法を幅広く知って頂くためにドキュメンタリー映像を作成しました。
 昨年8月は南米大陸初となるリオ五輪が開催されました。サンパウロ市の日系主要5団体は日本からの訪問者支援のために委員会を立ち上げ、インターネットでの情報提供ページを開設。サッカー男子日本代表の試合観戦するためパブリックビューイングを開催し、日系人、ブラジル人、駐在者などからなる300人以上が来場し、大変意義深い交流ができ、見事成功に終えました。
 一昨年に続き昨年も当国の政治経済は大きく揺れる年であり、その余波は当然のことながら日系社会の活動にも大きく影響しました。しかし、当会会員をはじめとする多くの方々のご理解とご協力により無事この一年を乗り越えることができました。
 このような状況下で重要課題として、文協文化ホール事業の推進があげられます。前述のように、多くの方々が率先して慈善事業を企画し実行し、同事業の完成に向け懸命に力を注いでくださいました。皆様方一人一人のお心遣いは何よりも嬉しく、感謝以外の言葉が見つかりません。
 昨年は海外日系人大会に初めて参加をさせて頂き、ブラジル日系社会の現状、そして日系人四世以上及び旅行ビザの緩和を踏まえ、未来の日系社会についてお話をさせて頂きました。
 このテーマの背景には絶えず日本文化を継承する願いが込められています。人々が国と国を行き来することは、文化の成長に影響を与えることだと信じています。デカセギ現象は我が国の日本文化を活性化させる例として挙げることができます。
 今年はブラジル日本移民110周年記念を来年に控える大事な一年となります。私共は意義ある一年となるよう一生懸命に準備する所存でございます。
 末筆となりましたが、ニッケイ新聞愛読者の皆様のご健勝と、ニッケイ新聞社の更なるご発展を衷心よりお祈り申上げ年頭の挨拶と致します。

image_print