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東西南北

 カーニバルを約1カ月後に控え、そろそろ毎年恒例の「時のひと」のマスクが話題になりはじめるときだが、サンパウロ市中央部の3月25日通りの商人によると、今年は米国のトランプ大統領のマスクが人気だとか。奇しくも同大統領といえば、先の週末に、イランやイラクなどの中東7カ国の旅行者へのビザの発給を一時停止し、米国に入国できなくしたりして世界中で物議を巻き起こしたばかり。もし、ブラジルの大統領が自国で同じことをしたなら、それこそアラブ系の商人が多く存在する同通りではかなりの暴動騒ぎになりかねない。まだ「対岸の火事」として見ていられるうちが楽しめるということか。
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 29日夜のアメリカでは、このトランプ問題が沸騰した。この夜は、同国でミス・ユニバースとアカデミー賞の役者部門の前哨戦の「SAGアワード」が同じ時間帯に行われたが、ハリウッドの俳優たちのトランプ批判のオンパレードがミスコンから完全に話題を奪い、世界の話題がSAG一色になった。ブラジル代表が「30年ぶりの黒人」となるライッサ・サンターナさんだったため、ブラジルでもミス選出は事前の話題となっていたが、上位入賞を逃したこともあり、反響は寂しいものだった。
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 少し前までは実業家として世界的に有名だったトランプ氏。一方、週末にブラジルで話題を呼んでいたのは、同じく世界的に有名な富豪実業家だったエイケ・バチスタ容疑者の逮捕だ。2000年代後半、過去に前例がないほどのバブル経済時のブラジル財界で、象徴的な人物だったエイケ氏も、嘘のように立場が変貌。人生はわからないもの。

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