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千田会長が10期目続投=岩手県人会の定期総会

定期総会に出席した役員ら

定期総会に出席した役員ら

 ブラジル岩手県人会(千田曠曉会長)が12日、『第58回定期総会』と新年会を併催した。役員改選ではシャッパ提出がなく、千田会長の10期目の続投が決定した。
 定期総会は午前10時半頃に第2次招集で開始されたが、この時点で参加者は10人程度。千田会長から「参加者は少ないですが、時間のため開始します」と開会宣言が行われ、開拓先没者に1分間の黙祷をささげた。
 開会挨拶では新年の挨拶後、千田会長は「会員の皆様のおかげで計画した全活動ができた。今後も皆様や世界の県人と交流しながら県人会の発展を目指したい」と今年の抱負を語った。
 総会の議長は多田孝則マウロ副会長が務め、会議を進行した。2016年度事業報告ではリオのジャパンハウスで公演した「鬼剣舞」の一行の出迎え、台風10号の被災地へ義損金を贈ったこと、『第71回希望郷いわて国体』への参加等が報告された。また、昨年度の来館者数は3802人、図書貸出数は4177冊、947人が図書室に訪れた。
 2016年度会計報告は昆野ワシントン会計担当が発表した。収入は20万4779レ、支出は17万9595レの黒字となった。
 また、今年度の事業計画、会計予算案が発表された後、役員改選が行われた。12日時点でシャッパ提出がなかったため、千田会長の続投が決定した。
 千田会長は就任について「2018年の創立60周年に向けて今年から準備を進めたい。また、活動のマンネリ化を防ぐためにも皆様の協力が必要。よろしくお願いします」と挨拶した。
 その後、新年会が行われ80人が参加。ブッフェ奄美の料理に舌鼓を打ち、昨年末に母県で放送された東日本大震災復興支援プロジェクト「第6回いわて紅白歌合戦」の映像を楽しんだ。


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 参加者約10人で始まった岩手県人会の定期総会。「新年会の時間になれば皆来るよ」という千田会長の言葉通り、最後の頃の役員改選時には25人、終了後には一気に増えて最終的に80人ほどに。その様子を眺めつつ「会議より食事。それは仕方ない」と苦笑した千田会長だが、新年会に80人が参加するというのも立派なもの。ブッフェ奄美の食事が40レアルで食べ放題なら高くないとはいえ、新年を機に、故郷の銘酒「南部美人」を傾けながら、旧交を温められるのが何よりの〃ご馳走〃か。

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