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東西南北

 好調な支持率でスタートを切ったサンパウロ市のジョアン・ドリア市長の市政だが、良いことばかりが報じられているわけではない。21日付アゴラ紙によると、市内の公園では雑草が伸び放題になっていて、人が歩くのにも邪魔になっているケースが目立っているという。また、同紙によると、市内の保健機関に行き届かせることを約束した20種類の薬のうち、目標どおりに支給されているのは6種類しかないという。まだ目を行き届かせるべきことは少なくない。世論調査では「18年の大統領に」との声もあがりはじめているというドリア氏だが、19日にジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事と面会した際は、これを否定したという。
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 19日、サンパウロ大都市圏のバルエリ市で、肉屋店員の30歳男性が、元恋人のアナ・ロドリゲス・デ・フレイタスさん(30)を刺殺した。男性は現在も逃走中だ。調べによるとアナさんはこの日、10歳の娘と教会から自宅へ戻ってきたところ、窓から部屋に潜入して待ち伏せしていた同容疑者に気がついた瞬間に、腹と背中をナイフで刺された。その様子を目の当たりに見た娘は、泣きながら助けを求めたという。この2人の交際期間は1年ほどだった。
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 カーニバルが近づき、州内外の人の出入りが増え、黄熱病の感染拡大が懸念されるが、16日、大サンパウロ市圏サントアンドレで、サンパウロ州で同病による8人目の死者が確認された。この女性は28歳で、1月に黄熱病流行中のミナス・ジェライス州カピトーリオ市に行っていた。スカッとカーニバル気分を満喫したいところだが、注意が必要だ。

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