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クリチバ=在外公館長表彰を実施=日伯友好に貢献した7人に

受賞者らと池田総領事(前列中央)

受賞者らと池田総領事(前列中央)

 在クリチバ総領事館は2月3日、総領事公邸で在外公館長表彰受賞式を実施し、日伯の相互理解、友好親善に寄与したパラナ州の7人が表彰された。表彰者の家族ら約35人が出席し祝った。
 今年受賞したのはパラナ病院理事長の大川三男さん(74、二世)、大山学園校長の大山多恵子さん(80、愛知)、元バンデイランテス文化体育協会会長の落合州雄さん(77、二世)、元アプカラナ市議会議長の粥川幸男さん(73、二世)、パラナ日伯文化連合会「婦人の集い」部部長の竹下弘子さん(73、二世)、元クリチバ市議会副議長の松田信照さん(88、二世)、元パラナ柔道連盟会長の山内誠さん(78、二世)。
 池田敏雄総領事は受賞者の功績を紹介した後、「皆様が在外公館長表彰を受賞されたのは大変めでたい。今後も健康に地域社会の発展と日伯の友好親善への尽力を期待しています」と受賞者のさらなる活躍を望んだ。
 大山さんは1966年から日語教師を務め、68年には日語学校を設立。ポ語を学ぶ駐在員や日語学習者に指導を続けている。「若い人たちと交流を深めつつ自分自身もさらに勉強したい」と語り、「これからも日語学習者に言葉を通じて日本を知ってもらいたい」と意気込んだ。
 大川さんは1983年にマリンガ市にパラナ病院開院等同地域の医療発展に貢献。バンデイランテス文協の会長や役員を長年務めた落合さんは同市の日系社会を盛り上げたほか、移民百周年の際には移民史をラジオ放送や講演で広めた。
 粥川さんは約30年アプラカラナ市市議員のほか文化体育協会会長を務めた。今ではブラジル各地から観光客が訪れる大イベント「桜祭り」は粥川さんの発案だ。
 竹下さんは1993年に「西部パラナ婦人の集い」を創設。また13年から「婦人の集い」部部長として日系人女性等のために尽力している。
 松田さんはクリチバ市市議員を務め、クリチバ日伯文化援護協会等の日系団体設立、日本広場の建設にも貢献した。山内さんはパラナ州の柔道の発展に貢献。柔道の普及活動に従事した。
 式典には西森ルイス下院議員、クリチバ日伯援護協会の原ルイ会長、パラナ日伯文化連合会の折笠リカルド会長、クリチバ日伯文化援護協会の山脇ジョルジ元会長らが来賓として出席した。式典後、原会長が乾杯の音頭を取り懇親会へと流れた。

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