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パラグァイ成長率予測3・7%=中銀総裁「更に上回る傾向」=アスンシオン在住 坂本邦雄

2015年時点でのパラグァイの好調な経済を報じるエザメ誌電子版

2015年時点でのパラグァイの好調な経済を報じるエザメ誌電子版

 昨年度パラグァイ経済は〃順風〃に恵まれて、地域諸国中でも一番ダイナミックな4%の国内総生産・GDP成長率をもって締め切った。
 同時に、本2017年度の「速報値(Datos Preliminares)」も有望な見通しで、パラグァイ中央銀行は今年の経済成長率を3・7%台に見積もっているが、カルロス・フェルナンデス・ヴァルドヴィノス中銀総裁は、更にこの予測は上回る傾向にあると、次の様に語った。
 即ち、「中央銀行は今年のパラグァイ経済の成長予想率を3・7%に定めている。ただし、これは、我が良好な本農業年度の見通しによって今後まだ増進する兆候にあり、より国の財政システムの堅調化を促すであろう」という訳である。
 昨2016年度は、好調な農業部門とイタイプ及びヤシレタ両国際水力発電所のパフォーマンスの貢献で始まったが、基本的には2015年度後半並びに昨年度初期の順調な天候(降雨)が益したものであった。
 しかし、昨年の第2四半期からは産業及び建築業界の非常にダイナミックな活動も大いに国家経済の開発に寄与し、更にこの動向が今年も続くであろうとフェルナンデス・ヴァルドヴィノス中銀総裁は付言した。
 一方、かかる有望な経済指標は同じく農業部門に対する銀行融資システムの改善・合理化に好影響を及ぼした事は見逃せない。
 中央銀行のマクロ経済統計局のベルナルド・ダリオ・ロハース局長は、市中銀行との協議で分かった事は、同じく経済の実数情勢からしても商業部門の大幅な向上が見られると云う。
 その一つの要因は、利権の減少に投影すると云われる農業部門の資金調達が多くの場合、従来の金融慣習と異なり直接ブローカーに融資される様に変わって来た事で、これが関係分野に大きな期待を与え、かつその方面に健全な発展をもたらすと言うものだ。
 加えて、全ての多国籍機関がコモディティー(物産)の、特にパラグァイについての国際相場の良い予想を一様に唱えているのは、パ国農業に対して少なからぬ朗報である。
 国際通貨基金・IFM、世界銀行・WB及び国連ラテンアメリカ・カリブ諸国経済委員会・ECLAC(西語略CEPAL)の何れも本年度の原料(農産物原料)の市場価格の回復を期待している。
 ただし、「ほとんどの第一次産品の価格は、昨年度は底値を衝いたかの様だったが、2017年度は上昇気運の傾向ある」と世銀・WBのジョン・バフェ上級経済顧問で『世銀2017年度世界市場の見通し(Commodity Markets Outlook)』の筆頭著者は語った。
 つまり、その経済予測によると、植物食用油、油性穀物等は総体に1%以下、および諸農作物は些少の増加を示すに過ぎないであろうと云う堅い見方をしている。(問合せは坂本さんへ=kunimaru_sakamoto@hotmail.com

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