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ブラジルから大量コーチ招聘検討=日中友好サッカー連盟

左から納谷理事長代理、斉専務理事

左から納谷理事長代理、斉専務理事

 日中友好サッカー連盟の納谷宣雄理事長代理と、中国人で同連盟専務理事の斉文道さんは、中国に急増する「サッカー学校」の指導者を探すと同時に、ブラジルサッカー事情を調査するため来伯、1日に来社した。
 サッカー好きとして知られる習近平国家主席は国家プロジェクト「中国サッカー改革の総合プラン」で、2025年までに全国に5万校の「サッカー学校」を設立すると発表したという。2026年サッカーW杯の中国誘致に合わせてサッカー強化を図っている。
 現在、多くのブラジル人コーチが欧州から招聘されているが、それでは足りないという。今回の視察を機に、直接ブラジルから100人規模のコーチをスカウトするアイデアがあるという。
 先月26日、Jリーグ史上初めて50歳で試合に出場して話題になったJ2横浜FCの三浦知良選手の実父、納谷宣雄さんが当地で持つ人脈を活かして人材集めをするようだ。
 中国ではサッカーのみでなく、大学進学等のための勉学との「両立」がとても重要視されているため、コーチ招聘は学業休暇の約2カ月間を利用して行われる予定だ。
 斉専務理事は「ヨーロッパはプロ教育が優れているが、日本は若者の教育に長けている。特に、文武両道を大事にしている部活動は、中国で大変評価されている」と説明した。
 さらに「26年W杯時に中心選手になる、現在の12歳程度の若手選手を中心にブラジル人コーチで鍛え上げ、大会ではベスト8、ベスト4進出を狙う」と将来を水得たサッカー強化を図る考えを熱く語った。

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