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東西南北

 本日付本面でも報じているように、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事が来年の大統領選への出馬の意欲を口にした。同知事出馬説は、昨年から有力情報として流れてはいたが、ネット上にはこの報道にがっかりした人の声が多く流れている。「ドリア氏じゃないの?」「今は明らかにドリア氏の方が人気があるのに。だからPSDBはずっと大統領選で負けるんだ」という声が目だっていた。アウキミン氏としては、自分が推薦していたドリア氏がサンパウロ市市長に当選した時点までは「してやったり」だったが、同市長の人気が高まり過ぎて、大統領選出馬までも望む声が出たことは計算外だったか。ドリア氏による応援を生かすしかない。
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 そのドリア市長が、6日、来年のサンパウロ市カーニバルから、西部のヴィラ・マダレーナをブロッコの地域としては使わない方針であると語った。同地は多くのブロッコの拠点となっているが、市長いわく「あそこはバーやレストラン、商店街が多いところではあるが、それでも街としての損傷が大きい。休ませることが必要だ」と思っているという。これにより、ブロッコの拠点はセントロ寄りに移したいとの意向だが、市民はそれで納得するか。
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 サンパウロ州リンス市のエジガル・デ・ソウザ市長(38)が先週末、13年の交際期間を経て、企業家の35歳男性と同性愛結婚を遂げた。13年から同職にある市長は、16年の選挙戦の際に同性愛者であることを対立候補の陣営から批難されたが当選し、愛も実らせた。なお同市長は、同性愛に友好的な左派ではなく、所属はPSDBだ。

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