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東西南北

 17日に行われた連邦警察の「カルネ・フラッカ作戦」は、その開始のインパクトに関して言えば、静かな始まり方だったラヴァ・ジャット作戦の何十倍も国民に大きなショックを与えた。それもそのはず。ブラジルの食文化と言えば、やはり肉食。大きな串に刺したピッカーニャの薄切りを食べる姿は、サッカーやカーニバルと並んで、世界の人がすぐに思い浮かべるブラジルのイメージの一つだ。そんな国で「安心して肉が食べられない」となると、パニックになるのも無理はない。まして、肉は農業界にとっては輸出品目の中核をなすもので、これが不振だと国内総生産にも響く。ペトロブラス以上に行方の気になる人も多いはず。
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 それにしても不思議なのは、この作戦がなぜ今のタイミングではじまったか、だ。国はちょうど長引く不況を脱するべく経済復興を目指しているタイミングで、ささやかながらポジティヴな数字も出はじめた頃だった。そこをテメル政権の中核となるPMDBやPPの政治家を狙ったかのようなスキャンダル。偶然と呼ぶにはかなり出来すぎた話であるようにも思えるのだが。こうした展開になった場合、一番嬉しいのは果たして誰か?
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 このスキャンダルを払拭すべく、テメル大統領は19日、本面に掲載した写真にも写っているように、外国大使らを招いたシュラスコ・パーティを開催し、ブラジルの肉が健全であることをアピールした。ただ、ネット上ではその写真のピッカーニャが段ボール紙に刷りかえられた冗談画像が出回るなど、国民の反響は冷ややかだ。挽回のための次なる策は?

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