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在聖総領事館に2人赴任=広報文化班と医療班に

来社した原田領事、平野領事

来社した原田領事、平野副領事

 在サンパウロ日本国総領事館の医療班に原田信治領事(41、熊本県)、広報文化班に平野恭子副領事(31、東京都)が新しく加わった。
 原田領事は2011年に入省した。医療班として感染症や熱帯病などの情報収集をする。日本で医学部を卒業し、精神科、家庭医学、老年医学を専門分野とする。
 以前はアフリカでエボラ出血熱の情報収集に従事した。今回は当地でジカ熱や黄熱病が流行する兆しがある中での赴任となった。
 ハワイ駐在時代には、同地の60~80代の日系人男性を対象に「日本文化を持つ人とそうでない人のうつ病発症の差」をテーマに研究論文を書いた。
 当地での活動について「熱帯病の研究などが中心になると思うが、ハワイでの研究と同様のことが、こちらでも出来ないかと考えています」と笑顔を見せた。
 ジャパン・ハウス(JH)の本格的な広報が始まる時期の就任となった平野副領事は、日語教育や国費留学生などの教育機関を担当する。すでに2年ほどサンパウロ市に住んでいるが、日本で試験を受け採用された。
 当地の日系社会について平野さんは、「2年も住んで一度もホームシックになったことがないのは日系社会のおかげ。これからの仕事で少しでも日系社会の力になれるようにがんばりたい」と意気込みを語った。

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