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東西南北

 ブラジルでの今年の母の日商戦は、売上が昨年同期より2%増え、3年ぶりの対前年比上昇となった。小売業者にとって、母の日はクリスマス商戦に次ぐ重要な商機だ。上げ幅は少なく見えるかも知れないが、15年がマイナス2・6%、16年もマイナス8・4%と続いた前年割れを覆しての反転上昇に、関係者も安堵した。凍結されていた勤続期間保障基金(FGTS)の引き出しが解禁された事も影響したのではと、関係者は語っている。
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 10日にリオ市南部、レブロン地区にあるフェルナンド・ペゾン・リオ州知事の自宅アパートに強盗が入った。銃で武装し、覆面で顔を隠した強盗団は、アパートに侵入すると、多くの貴重品を盗んでいったという。知事は公邸に住んでおり、近隣住民たちは、知事は少なくとも4カ月はここを訪れていなかったと語っている。知事は「一番価値があるのは選手のサイン入りのボタフォゴ(リオ市本拠のサッカーチーム)のユニフォームだ」と語っている。
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 ペルナンブッコ州カマラジーベ市で、母の日に昼食を食べた家族9人が、毒を盛られた可能性がある。主要容疑者は家族の一員であるデボラ・ソアレスさん(20)の元恋人のジェゼミエル氏で、行方をくらましている。デボラさんは重体だ。ジェゼミエル氏は別れ話に納得が行かず、12日にデボラさんを訪れている。2人の口論は近隣の人々にも聞かれており、翌13日にはジェゼミエル氏の姉妹が、デボラさんに「毒を盛られるかもしれないわよ」と警告していたという。既に専門家が現場に入り、多くの資料を採取した。

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